マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

土佐堀カツサンド

2009-08-05 12:07:11 | 

まれに、カツサンドが無性に食べたくなったりしないか。
そんな上等のビフカツサンドなんていらない、
最悪コンビニのカツサンドでもいい・・・。
カツライス、かつ丼、カツカレーぢゃ代わりは勤まらないのだ。

ここは土佐堀通りからちょっと入った路地に咲くサンドイッチ・パーラー。




ビクトリーは昭和3年の創業。うちの亡母とおない年だ。
店内はうなぎの寝床。間口は狭い。

注文してしばし、キッチンからジュ~ッ・・・という音。
揚げ置きではない。私一人のために揚げてくれる。

甘めのソースがたっぷり。これでビールを飲んでもいいな。




小さなポテトサラダと、バナナ3分の一ほどが付く。
いかにも女性らしい心配りの利いたサンドイッチのセット。

旨いッ! しかし何故こうもカツを歪めてあるのだろうか。不思議だ。
不思議だが、う、旨い。

落ち着いてよ~く見たら、これ、文字になっているではないか。



「バイ」。来たそうそう、言われたもんだ。


時間がずれているので、客は私一人。


音楽も鳴っていない、静けさや。
なんだか知性を感じる喫茶店だ。しかもお値打ち。


さぁ腹ごなしに歩こう・・・。


淀屋橋の南西の川っぺりに、「淀屋の屋敷跡」の石碑が。
ご存じ、淀屋橋は淀屋が自前でかけた橋。
江戸の昔、ここに豪奢な邸宅を構えて、栄華を極めていた豪商が淀屋。ついにはお上に睨まれ、お取りつぶしになった。




淀屋橋から東方面をみる。


変わらぬかき船の名残りがある。

太閤秀吉だったか、嵐の中を救ってくれたのが広島の漁師で、
それからは毎年、広島からかき船をよび、商うのを許可した・・・
という、そんな話だったような気がする。

現在は屋形船ふう。毎年冬に来るなんてことはなく、
年中、淀屋橋のたもとにひっそりとある。




川と共に・・・。なにわ八百八橋の面目躍如である。


コメント (4)
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夏のかんとだき

2009-08-03 00:54:44 | 

ヤボ用あって、近鉄奈良線「河内永和」に初下車。
改札出て、階段下りた目の前に立ち呑み屋がある。
シラフでは行けないので、ちょいと引っかけていく。



鶏タタキ、卵焼き、芋水割り。
鶏は歯応え心地よし。屋号は立ち呑み「粋酔」。


メインとなる用を済ませ、そこで会った友人達と軽く寄るためにタクシーに。
布施の三ノ瀬公園まで、というと、運転手に駅の反対側の
適当な公園の横で降ろされた。


「知らぬなら、知らぬとはっきり言えッ!!」 キショ~メ。


しょうがないから、駅の反対側までとぼとぼと、
その店「宮本」まで。夏でもおでん屋だ。




立ち呑みはキツいよね、座りにしよ~ね、とか言っておきながら
ガラガラッと入ると、立派な立ち呑みだった。忘れてた。

デッカイおでん鍋。関東煮の暖簾。コロやサエズリなど鯨が名物。
(但し、安くないのでたのまなかった・・・)そのうま味を吸ったべっ甲色の大根、キクラゲ入り白天の旨いこと。




ジューシーな厚揚げ。
寒空に湯気もうもうの関東煮と熱燗がもっともふさわしいが、
なに、夏だってきょうび冷房があるから、快適に関東煮が食える。
大阪ならば、ここん家みたいに「かんとだき」にこだわってほしいなぁ。




青柳とねぎ、梅焼き
梅焼きは大阪らしいタネ。菅公ゆかりで梅焼きなんだとか。
そのまま食ってもはんぺんのようなものなんだが、煮付けるとそれなりに旨い。昔は弁当のおかずにもなった。
白天も発祥は道真公とゆかりがあるのだとか、誰か調べて書いてくんないかな。




どて焼き 
そのままで茹でこぼしアクを除き、時間をかけてコトコト味噌で
煮続ける。このまったりした甘みは、いかにも大阪やぁ。

隣りには「喰太郎」という参鶏湯専門店があったり、その隣に丹下段平が出てきそうな、小さなボクシングジムがあったりする。気になる並びだ。

布施でもう一軒、kitchenKとかいう、地元の若い衆が集まる店に紛れ込んで呑んだ。亡き友、とっつぁんを偲んで何杯もグラスを空にした。


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