マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ただのおやつにあらず

2009-02-07 14:41:21 | 

関西以外の方は、たこ焼きをただのおやつと思っておられるだろう。
縁日に売られるベビーカステラのようなものと混同されるかもしれん。
ところが、大阪では飲食店の一ジャンルとして成立している。

その証拠に、店内の小さなテーブル席に座るのはほとんど大人。
ボクらは即座にビールをたのんでしまうが、一番合うのは水。
サイダーでたこ焼きを食べる人もいれば、牛乳にだって合うのだ。




おやっさん、今日も孫と一緒に黙々と鉄板の前に立つ。
ここがうまい屋の檜舞台である。
手前に立つのは女性陣、さしずめ黒子といったところか。
夏は地獄のように熱く、冬は足からしんしんと冷える。
来る日も来る日も焼き続け、うまいと言わせるものを作り続けるのは
やはり並大抵のことではない。



外はカリッ、中はトロリ・・・などと通常は言うが、ここのはよく焼いた
ウェルダン。阿倍野のやまちゃん的なトロトロをお好みの方は、イメージがかなり違うのでとまどうかもしれぬ。ラードをしっかりときかせて二度焼きしてある。一見普通に見えるたこ焼きだが、そこには工夫も独創性もある、そこが妙味というものだ。

生地にだしが効かせてあるので、そのまんま口に放り込み、
火傷しそうなところへ、冷たいビールをグイッ。

ひゃぁ~たまらん、たまらん。

半分はソースをつけて食べる。
火事(隣からのもらい火)にも身内の不幸にも打ち勝ってきた、
強く、やさしく、情のある味だ。



お土産に買って帰り、冷凍しておいて、何かの拍子にチンして酒肴に
するというのもいいが、やはり店で焼き立てを頬張るのが究極。

ほんとに、いつまでも、いつまでも。


      うまい屋    大阪市北区浪花町  天五中崎商店街 



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店主たちと

2009-02-07 01:53:23 | 


新梅田食道街の皆さんの集まりがあり、ただのファンとして参加させていただいた。ところは都島通り沿いの「ばん東」。若主人はまんでぃほりでぃ会で顔なじみ。



ディレクターのP氏、編集者のS氏も同席。外から食道街に望むことを
好き勝手に言わせていただいた。


造りはよこわ、かつを叩き、ひらめ、さざえなど。

阪急百貨店や、大阪駅北ヤードがどう変わろうが、この高架下にある新梅田食道街の肩寄せ合う、ささやかな心温まる空間だけは変えないで欲しいと思う。きれいになったら、なんぼでも替わりの店があるというもの。あの雑踏から一歩入った、避難場所みたいな感じがいいのだ。


地鶏鍋グツグツ・・・

たとえば、あの強めの呼び込みがある筋は面倒なので、スルーしてしまうこととか。消臭剤がやたらキツいトイレをどうかしてほしいと言う。
できることはすぐしよう、と言って下さる。即効力あり。





「毎日」「三起」「奴」「とり平」の当代主人の皆さん。
かき入れ時に見せる厳しい顔つきとはずいぶんちがう。

学生時代、アメフトにどっぷりだった春駒さん、ラグビーに賭けてきたMASARAさん、いろいろバラエティに富んでいて面白い。
他、きじさん、味楽さん。
知らなかった店にも寄ってみたいと思った。




いい人たちで気分のいい会で昼間の一杯ができた。
散会後、寒さに震えながら三々五々。

こっちは夕暮れてから、ほかの会が待っているので、
さぁて、つなぎの一杯求めて動き出しますかな。



         旬菜 ばん東   大阪市都島区都島本通3



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さっそう寺町通

2009-02-06 00:48:16 | 
新京極あたりはションベン臭い修学旅行生狙いの商店が多いが、北へと歩みを進めるってえと、時間と共に街になじんだ店が多くてほっとする。この日は京大病院から歩いて河原町まで出るのに、寺町を南下。
三条辺り、「三島亭」の切り落としの肉をチラリと覗き、スポーツ用品店の前の袋物を見て、「お、これエレキマンドリン入ったら買うんだけど」と出てきたオヤジと喋ったり、「三条サンボア」健在ぶりにほっとしたり。
ひょいと入ったのは、スマート珈琲店。
一階は喫茶。ちょうど昼前なので、二階へ上がってランチとす。


古びた階段を上がると、シックな洋食コーナーとなっている。

趣味のいい調度品。ちょいと一人で気が引けた。


オムハヤシ
ドミグラスソース好き、玉子好き、ご飯好き、洋食好きならばこれでノックアウト間違いなし。考えたらまぁ贅沢なことよ。オムライスはオムライス、ハヤシライスはハヤシライスであって、この神をも恐れぬ越境行為。昭和の御代には、誰もこんな贅沢なコラボレーションを予想だにしなかっただろう。小さなサラダだって丁寧に作られている。


こちらがお願いするでもない、ドンピシャのタイミングで運ばれる珈琲。
ネルドリップで淹れられたこちらの珈琲。その濃さ。
まさに珈琲を飲んでいる充実感ある老舗の味。
昭和7年の創業。次回は、ホットケーキを所望せねば。



       スマート珈琲店   京都市中京区寺町三条




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ここは十三、焼き鳥で一杯

2009-02-01 17:51:57 | 

昨年開店した仕事仲間の店へ。某マネージャーと寄ってみた。


せせり


ずり



つくね 
オーナー氏、今回の焼き鳥はメニューから店舗、経営に至るまで細かく突っ込んで関わったという。店のプロデュースおもろいと云う。
焼き鳥は味よし。ちょいと小ぶりな上品系。女性向きかも。 


たたき  一品もいろいろあり。何の銘柄鶏を使ってるのか、忘れた。


なんこつから揚げ


地鶏焼き 宮崎風かなぁ


唐揚関係 ちぎりキャベツは博多風
ビール、焼酎を飲む。



琉球の浦崎善隆くんの力強い文字。
書家というか、書浪人を名乗る彼は、友達のダンナでもある。
彼の文字は「気になるオセロ」「マネーの虎」などのTV番組の
タイトルとしても使われおなじみ。センスある文字を即興で描く。
http://www.syoronin.com/news/detail_list.php?ustr=2077&page=1&num=10


北野界隈で、この洒落たファサードは異例。十三に見えないでしょ?
ちょこちょこ顔を見せてくれるオーナー氏、皿をひいたり普通に働き、
客にニコニコもしてみせる。肩の力が抜けたサービスぶり。
2軒隣りの「きっちん喜多村」は彼、北村雅英の日常の食堂でもある。
十三からちょい足を延ばして、どうぞ。


        やきとり喜多村    大阪市淀川区新北野3    


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