マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

弁当戦国時代!

2009-12-21 18:41:43 | 
ピュ~ピュ~・・・ 風が吹いている・・・



食の世界にも、猛烈なデフレの風が吹いております。



これすべて250円弁当。
食後のコーヒー飲んでもワンコインで済ますことができる!
 
全国に250円弁当が点在するのは、ある商業コンサルタントで中小企業診断士の人物が提唱しているからだ。250円でも利益が出るというのだ。素人が方法論もなくデフレに参入すると痛い目に合うので要注意。



ピラフとナポリタンにから揚げなんてのは、腹にズンとくるコンビネーション。野菜のバランス?そんなこと言ってられねぇ!



から揚げはブラジル産の鶏肉などを使えば、かなり安く上がると言うが。ご飯もしっかりと量が詰め込まれていてズッシリ。
いや~激安弁当、端倪すべからざる存在である!



日本料理三ツ星料亭主人が食べる250円弁当の図。
「ようできてるな。変な弁当よりよっぽどええがな。そやけどこのオムライス、ご飯に何にも入ってへんわ・・・」

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今夜も殷賑きわめたり、天六

2009-12-21 16:28:59 | 

大阪駅を挟んで東の天満、西の福島が大阪では元気な街である。だがその福島とてそろそろ飽和状態。天満の方がまだ少し小さな店を出す余裕があると見える。
だが、この不景気では何かと出店するのも大変だろうと察する。

天六で元気な韓国料理がここ「ほうば」。いつもよく繁盛している。久々に行くと、客を集める理由が分かった気がした。



定番の圧巻!ナムル15種類。この日は12種類にキムチが3種。まずこれで客をつかむ作戦だ。
奥左から、金針菜・ジャガイモ・クレソン・豆モヤシ・青梗菜キムチ、中段はミョウガ、ホウバ(これが屋号の由来)・モロッコ豆・メロン・カクテキ、下は切れてるがピーマン・根ミツバ・ナス・マコモダケ・白菜キムチ…と並べただけで大層くたびれた。



マッコリ 上澄みも一緒に出してくれる。
にごりはどうも口当たりが優しいかして、私、酔うきらいがある。
注意…注意。



ボタンエビの醤油漬け
大ぶりのボタンエビを、韓国の醤油・焼酎などに漬けてある。
中国ならさしあたり老酒漬けというところだろう。
身がブリッブリでセクシャル。卵の色がすばらしくメタリック。


ミスジのステーキ

レアなミスジの上に、おろしたナスと酢醤油ベースの味付け。
上にクレソンが覆っていた。非常に軽い味わい。
これを見て、誰が韓国料理と思うだろう。
私的には冷たいのが難といえば難。ここいらは熱々を行きたいもの。


かき、たら白子のジョン  

ピカタのように少ない油で揚げ焼きにするのだろう。
ジューシーな牡蠣、鱈白子の濃密さ、
冬の二大美味にカウンターパンチを食った。


すっぽんスープ

油ものの次は優しい味わい。アツアツのスープ。トロリとすっぽんのコラーゲン、おいしさはすべてスープの中に染み出ている。
ああ、これはたまらない。このままおとなしく帰れるものか・・・


ふぐのから揚げ

優しさの後に、スパイシーなふぐのから揚げ。
ガブッと行っては小骨出しつつ、しゃぶり尽す。


そして・・・



このアワビをお粥にします・・・ときたもんだ。

元気にウネウネ動いてらっしゃる。お命頂戴!




ウッヒェ~、これがアワビのお粥。
ってか、これはアワビのリゾットではないか!
元イタリアンにいた新井さんの面目躍如!

歯ごたえを残したアワビと米。肝の旨みが一粒ずつに染み渡る。
特注する丹波産胚芽米を使用。
いい値段なのも、これで納得。
一粒たりとも残せません。さっきのアワビに悪くて。




なんなら皿持って舐め回したいぐらい。
これでもう、完全にノックアウトでした。


シメに、梨のスープ  ほうずきのようなストロベリートマト
優しく消化を促してくれるような、穏やかなエンディング。

店は母と息子夫婦の3人で切りまわす。明るいオモニは厨房で一生懸命働き、バンビのような奥さんも軽やかにサービスにあたる。

序破急がよく計られていた、食事もストーリー性のある一遍の交響曲であると、あらためて感じ入った夜だった。
いつまでも韓国料理を、キムチに焼肉にチゲばかりだと思っているとアナタ、えらい目に合いますで。


      

          韓菜酒家 ほうば    大阪市北区天神橋5


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新歌舞伎座うら

2009-12-21 13:42:26 | 

新歌舞伎座裏に名店あり。その名を山三という。
大阪ブルーグラス・ナイトの後、久々にお馴染みの顔ぶれと寄ると、お歴々が後からやって来られた。和気あいあい。

山瀬さんご夫婦は全面的に信頼を寄せる人なので、お酒はお任せにする。ちょいと冷酒をいってから燗に切り替えたい。
何を飲んだかはあんまり覚えていない。

この店にはキラリと光る、酒飲み泣かせの酒肴があるのが嬉し。

よこわの胡麻醤油づけ  こいつは酒を選ばない佳品。



隣の人が頼んだ、オクラのおひたし   たまには悪くない。




牛すじ煮込み  東京下町風に一味をたんとかけるべし。



元天野酒の西條さん、堺で夢衆という酒を造っておられたが、
お元気にされてるかな・・・。

女将さんはdocomoの中吊り広告で顔を出したりもしてらっしゃるが、ま、一応気を使って無粋なものを目線に入れさせていただく。




日本酒には定番の生ずし。大阪では締め鯖のことをきずしと呼ぶ。 初めて自分で適当に作った時は、食べるのが怖かった。




おでんもここの定番。温まるー。
とある店は冬場、「暖房がてらにやってます」と言ってた。
確かに冬場の湯気はそそる。夏場は見たくないね。



奈良香芝の小さな酒蔵、大倉酒造の山廃純吟。
備前雄町という酒米。山廃特有のガツンとくる味わい。
これは燗で。ゆったりほろほろ酔い心地、燗酒はやっぱいいなぁ。



自家製鰻のスモーク。
燻製の香りに、どっしりした酒がぴったりくる。



看板まで居座ってしまった。
いつもながら気持ちよく飲ませていただく。
客との距離の取り方が絶妙。こういう飲み屋は当節貴重である。



桃山造りの新歌舞伎座の唐破風。閉門して久しいが、次に何が建つのやら。こちらの小屋は上六に引っ越し、銀座木挽町の歌舞伎座も今年で終わり、ビルに建て替わるという。なんだか難しい時代に差し掛かっている。
千鳥足の酒徒は、見上げてため息ばかりである。


            山三    大阪市中央区難波4

コメント (1)
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