マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

赤酢のめしがよござんす

2008-06-22 18:18:19 | 

たまには寿司屋にでも行きますかという話になり、阪急淡路へ。

早く着いたので町歩きの挙句、立ち呑み屋へ。暖簾に染め抜かれた
立ちの文字はきっぱりと潔く、さすがに今日びのおっさんOLたちも
よう入って来ぬと見える。



し、しまった・・・
これから寿司屋に行くっちゅうに、うかつにも鰹の造りなんかを
頼んでしまう。



ここは淡路の商店街を北へ抜けた所にある。
いつか来たいと思っていたのだが、機を逸するとこんなもんで、
開店3年にしてようやく、敷居を跨いだ。
若い主は南森町の「寿し芳」中之上さんの弟子。
寿し飯にはオールドファッションな赤酢を使う。

 イカみみ、アマテガレイ、タコ、肝(山わさびって何だっけ)、
 蒸し鮑、肝、毛馬胡瓜・・・この辺りでにぎりに。
 鳥貝、黒ムツ(いかなごの魚醤)、かつお(辛子)・・・
  ここら辺りまで、カメラを置いて食べるに専念。

寿司屋でいちいち撮ってるザマなんて、無粋以外の何物でもない。

ところが小肌が出てくるにつけ、我慢も限界。野暮けっこうだぁ。



小肌 これぞ江戸前寿司のプライド
銀色に輝く、厨房の流し台みたいな色彩、どうよ。



鮪 赤身づけ  昔はトロなんかより断然赤身だったんだぜ。
天ぷらにおける車海老同様、寿司においてはOne&Onlyの鮪。
他に代わる存在なし。



春子(小鯛) 関西ぢゃ小浜名物・小鯛の笹漬けなどで見られる程度
だな。鯛の幼魚なので、その清らかさが喜ばれたのだろう。
おつな味。
寿司になっても酒を飲み続けているので、
こうして小さく包丁を入れてくれるのは有難い。

バチコがつまみに、鶏卵素麺みたいな形状で出る。
白海老、海胆巻き、鉄火巻き・・・と寿司が続く。




煮穴子  皮を上にして握っている。
なぜ、皮目を上にするのかと質問すると、穴子を持って来てくれて
その方がシャリの収まりがいいのだと説明してくれた。若いが
きちんと的を得た職人である。 



煮帆立  北海道の素材を江戸前の技法で。
かんぺう巻きも美味かった。



〆は玉子  ご飯をかまさずに出す。
悪くないが、まだ美味しくなるんぢゃないかな。

この数年、またまた江戸前系、仕事を施した寿司屋が
西にも続々と誕生。
生き残りをかけて、切磋琢磨してくれりゃ、我々にゃ有難い。

そうして江戸前の仕事と大阪の食い切り料理をアレンジした
江戸前系大阪寿司が生まれれば、楽しいことになるはず。



う~ん、酒の種類が思い出せないぞ・・・

庶民的な町、淡路にある素敵な店。若い主夫婦がいい感じだ。
この先、もう少し緊張感のある空気を作ってもいいのかもしれない。
寿司屋ってのはそれが許される形態なんだから。
ま、焦るこたぁないんだけど。



  『千成寿司』  阪急淡路 徒歩3分 

 


またも煙関係で・・・

2008-06-22 01:15:54 | 

尼崎市の焼肉店軒数はやたらと多いそうで、知られていない小さな店
にも、焼肉黒帯上級者がきっとゴロゴロいるにちがいない。
侮るべからず。
ここは阪急塚口、線路から見える店。



「ええ酒あるで」と主人が出してきたのは大和の国・春鹿の「春日の
しろみき」、発泡性のにごり酒である。甘からず、口当たりはさっぱり。
肉にも合いそうだが、当方にごりに弱く、どうも酔ってしまうのだ。



せんまい刺で軽くジャブ



いかにも新鮮そうなテッチャンの脂。
ハラミのサシも美しい。まず、この二つでやられた。



「新鮮やからサッと炙るだけで十分やで」と言われながら、
ちょいとしっかり目に焼く方が好きなのだ。
脂は少し縮んで、カリッと香ばしくなる。
塩でいただく。






ヘルシー焼肉、特上ミノ

ここは但馬牛専門店。うまいものを食べさせたくて仕方がないという
感じの主人は、福知山の「グルメリア但馬」の出身。
そんなことから但馬牛を引っ張ってこれるのだろう。
はたして、この値段で採算が合うのか、心配になる。
すき焼きやステーキなども食ってみてえ。



焼き野菜と並んで、たき野菜(だったか?)みたいなのがあった。
通常はホイルで鍋を作るのだが、破れるからと土鍋で出てきた。
野菜だけでなく、テッチャンもサービスで忍ばせてあった。
これってずいぶん、違うものになってないかね・・・?



シメに、石焼きカレーうどん。左手前はチーズが溶けている。
う熱っちい! 熱いが、美味い!
主人に「うどん食べてからご飯入れりゃいい」と言われ、
ご飯がついて来たが、これは主人のサービス。
「汁残さなアカンで」としつこく言われる。
ご飯を引っ掻き回して食べる。
チーズと玉子でまろやかになるというか、カレーがぼけるので、
うんとカレーは辛くした方がいいと思うのだが、どないぞ?



ちょいと強引な主人と、笑みを絶やさない女将とのコンビネーションがいい。人気なのもわかる。



決してリッチな店構えではないが、コスパに優れたまっとうな店だ。


   阪急塚口 南西3分  「焼肉のリッチ」