マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

仏光寺にて、冷汗

2008-06-29 19:01:22 | 




四条烏丸から二本ほど西へ行った新町通りを下り、仏光寺近く。
この辺り、古い京染めの店などが多い。
料理屋「木乃婦」の手前辺りにある蕎麦屋。
和の佇まいに似つかわしくない石の門が。
いつか世情を騒がせた大馬鹿之門を作った作者のものとみた。





品書きに酒飲み泣かせのアテを見つけ、所望す。
その名も「莫久来」。ばくらいと読む。語源は判らないが、
三陸のほやとなまこを合わせた塩辛である。贅沢なものだ、
洗面器いっぱいあっても仕方ない。
ほんの少しあれば、酒飲みは幸せになれる。
ほやとこのわた¥540 





蕎麦焼酎「そば黒御幣」のそば湯割りに切り替える。
あげ焼き 480円
不思議なことに鶏の油の香りを感じた。なぜぢゃ?





あれば必ず頼んでしまう、そばがき ¥900
熱湯で一気呵成に搔くのだ。
みるみる乾いていくので、熱湯につけてある方が好きかな。
ちょっと香りが弱い。
我が家では何かというと、親爺が作らせていた。





ざるそば¥880  
国内産の玄そば 自家製の石臼で挽き、それを
九一で手打ちにする。こちらは香り、茹で加減申し分ない。

三和土にウッドベースが立て掛けてあり、親爺が弾いたのだという。
水回しは指先がたよりなので、今はやめてしまったのだと女将。





お腹が満たされ、少し仏光寺を西へと歩いてみることに。
古い石畳の路地(ろ~じと伸ばす)がところどころにある。
塵ひとつ落ちていないので、ひっくり返ってみたくなった。






古い薬屋。漆喰の虫籠窓に古い薬の看板が掲げられている。
「奇應丸」「小児たんせき良薬・即治丸」などとある。





郵便局もこんな看板。





古いものが生活の中で生き残っている。
観光地を離れた京都はおもしろい。
市井の中には、始末の精神がそこここに見られた。





やば・・・調子にのって歩いたのは、よかったのだが。

古い町の中にはトイレなどないのであって・・・。

慌てて四条通に向かい、コンビニ見つけて飛び込む。

あっぶねー!・・・もしトイレが使用中だったら、小便タレのオッサンに
なるところだった。

コンビニさん、ありがとうー!
少々二酸化炭素排出しても構いません。
街のホットステーションであり、トイレステーションであって頂きたいと
切に願わざるを得ません。


       そば「味禅」  新町通り仏光寺