マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

オーバーダブの元祖 レス・ポール

2007-01-22 14:00:10 | カントリー



リットーミュージック社刊の「サウンド&レコーディングマガジン」2月号。
レス・ポールの表紙にふと手が伸びた。エレクトリック・ギターのパイオニア。現在も91歳でいまだ現役でライブをこなしているという。恐るべき人物。彼のインタビュー記事が興味深い。

ギブソンのレス・ポールモデルで知らぬ者はいないだろう。
だがその人物に関しては、日本では意外なほど知られていない。

妻MaryとデュエットでリリースしたHow High The Moon(誰が訳したか、邦題/お月さん高いな)。この曲で1951年、9週連続ビルボード誌売り上げランキング1位、白人初のR&B部門の1位にも輝き、確固たる地位を築いた。
一見~これは素敵なチョイといかす~♪のハワイ伸に見えるのはボクだけだろうか。

元々カウボーイソングの歌手で、子供の頃から機械にも明るかったというレスは、早くからテープマシンで自宅録音に手を染めていた。旧知のビングクロスビーが独逸製のテープマシンを「使ってくれ」と運んできたとか。レスの才能を見抜いていたのだろう。
How high…はギターとボーカルを12テイクずつ多重録音し、1時間かからぬうちに仕上げたという。

「メリーがマカロニチーズを作り上げるのに45分間かかるとしよう。それが出来る間に、ボクはアルバムのすべてのギターのバッキングを仕上げ、レコーディングしておくことができたんだ」と言い、何ヶ月もレコーディングにかける今のやり方をいぶかる。

うちのチンケなマルチ・レコーダーに入れるだけでも
ふぅふぅ言ってるオレはどうなるんだ。


神戸の下町洋食

2007-01-22 03:17:13 | 


小さな洋食屋「洋食の朝日」。神戸駅と元町駅のほぼ真ん中にある。
とんかつは油切れもよく、衣も軽い食感で心地よし。

油を見つめる目は真剣。パン粉を落として温度を見極める。
「油を大切に扱え」は先代である父の教えでもある。

よく切れる包丁で一瞬にして切り分ける。ザッザッザッという
小気味のいい音。ビフカツとコロッケ。
かつて、東京日本橋のとんかつ屋で小僧をしていた(バイトに過ぎない
が)ので、その音が耳に残っている。とんかつというと日本食、カツレツというと途端に洋食の感じがする。

火の通し加減は、こんな感じ。
ビフカツに思い入れのあるのはある年代から上。
トンカツがもてはやされる以前、関西はビフカツだった。

たっぷりかかるドミグラスソースは、3日がかりでコトコト焚く。
プリッと海老の入ったクリームコロッケはオプションで。
ポテトサラダもきちんと辛子をきかせてある。

ここが良いのは白いご飯が旨いこと。
おかずが旨くてもご飯がダメなら洋食とは呼びたくない。