編者/ 広井良典
出版 有斐閣 (ISBN:978-4-641-16308-9)
発行年月 2008年02月
サイズ 341P 22cm
価格 2,625円(税込)
本の内容
◇持続可能な福祉社会の実現に向けて
これまで縦割りだった環境と福祉の二分野を総合的な視座のもとに統合し,
日本・世界がめざすべき新しい社会のビジョンを構想する。
国内のみならず海外の政策・事例も紹介され,
問題解決のための魅力的なアイデアが,第一線で活躍する研究者らによって提示される。
◇環境保と人間の福祉は両立するか?◇
「ケアと自然の融合」「持続可能性と社会的公正の両立」をめざして。
これまで縦割りだった「環境」と「祉」の二分野を総合的な視座のもとに統合し、
日本・世界がめざすべき新たな社会のビジョンを構想する。
国内のみならずドイツやオランダなどの政策・事例も紹介され、
問題解決のための魅力的なアイデアが、第一線で活躍する研究者らによって提示される。
〈目次〉
序章 「環境と祉」の統合
第1部 「環境と福祉」の統合への視座
1 緑の社会政策
2 労働・時間・家族のあり方を考え直す
3 エコロジー経済学の新しい展開に向けて
4 持続可能な社会のための科学技術の方向性
第2部 「環境と福祉」の統合に向けての政策と実践
【1.臨床(ケア)レベル】
5 緑地福祉学の構想と実践
6 境療法を超えて
7 園芸療法・森林療法のとらえ直し
見沼田んぼ福祉農園
【2.ローカル(コミュニティ)レベル】
8 永続地帯の提案
9 サステイナブル・シティという空間的資本
10 まちづくりと子ども・遊び・エコロジー
ケース・スタディ1 現代における「鎮守の森」の再生
【3.ナショナル(政策)レベル】
11 「持続可能な福祉社会」とベーシック・インカム
12 「気候変動・年金税制改革」構想
13 脱生産主義的福祉国家の可能性
ケース・スタディ2 日本における「環境と福祉」の統合
【4.グローバル・レベル】
14 環境・福祉・社会関係資本
15 持続可能な世界の構
ケース・スタディ3 国際連帯税そしてグローバル・タックスをめぐる動向と課題
〈編者情報〉
広井良典(ヒロイ ヨシノリ)千葉大学教授
1961年岡山市に生まれる。
1984年東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)。
1986年同大学院総合文化研究科修士課程修了(相関社会科学専攻)。
1986年厚生省勤務(1996年まで)。
現在、千葉大学法経学部教授