blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

地図に関する考察

2012-10-26 | 風の備忘録 

いい地図でしょう。

「環日本海諸国図/富山県中心正距方位図」富山県土木部企画用地課取り扱い。
網野善彦著「『日本』とは何か」
「日本の歴史 00」講談社;2000に紹介されている。

 故網野氏は書いている。
「この地図を見ると、北海道、本州、四国、九州等の島々を領土とする『日本』が、
海を国境として他の領域から隔てられた
『孤立した島国』であるという日本人に広く浸透した日本像が、
まったくの思い込みでしかない虚像であることが、誰の目にも明らかになる。
そしてこの虚像をあたかも真実であるかのごとく日本人に刷り込んだのは、
とくに明治以降の近代国家であり、
さきの島々を領土として国民国家をつくり出すという課題を
自らの課題とした政府主流の選んだひとつの選択肢であった。」
 「政府は海が人と人を結びつける道であることに目をつぶり、
海が人と人を隔てる国境であることを国民に徹底して教え込み、
海軍力の強化を至上命令として推進したのである。」


10月29日(月)・30日(火) 障害児の進学就労に関するホットライン開設

2012-10-26 | 共生社会のデザイン

10月29日(月)・30日(火)の両日、
障害児の進学や就労に関するホットライン開設。
TEL048-866
-3832・049-298-5175

朝日新聞埼玉版

平成24年度学齢児童生徒の就学に関する調査結果(埼玉県特別支援教育課集計)。

県内市町村教育委員会は専門家を集めて就学支援と称し
「お宅のお子さんにはあっちの場が合っていますよ」と分離教育を進めているが、
その強い指導を拒否して
地域で共に育ちあいたい・育てたいという希望を貫いたケースが
こんなにあるんだということがわかる貴重な資料。
埼玉障害者市民ネットワークが1999年から毎年県教委に公開させてきた。
 なのに先日この資料を渡した某新聞記者が
県特別支援教育課にインタビューしようとたら、
どこから入手したのかと追及したらしい。
あげくのはてには私のところまで電話で問い合わせてくる始末。
その経緯を前任者から引き継いでいないからか、
それとも県教委としての方針転換か?と逆に迫ったらむにゃむにゃ…。
いずれにせよこの問題は、これから明らかにしてゆくつもり。

 幼い時に分け隔てられることによって障害のない人々が
障害のある人々とのつきあい方がわからないまま大人になることから、
職場も地域も障害のある人々の存在をぬきに作られてしまう。
だからこそ、
「就学にあたっては本人・保護者の意思を尊重する」ということを、
もう30年前から県教委とくりかえし確認してきた。
上の調査結果はその実態を示す資料。
 
 障害者団体の多くは分離教育にあまり疑問をもたないし、
一般の市民団体も関心がないので、
この資料を出させているのは埼玉障害者市民ネットワークだけ。
かし、きわめて重要な意味を持っているので、
みなさんも関心を持って見守ってください。
by山下浩志