blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

農的若衆宿2010冬~耐寒~

2010-02-05 | 農作業
農的若衆宿2010冬~耐寒~
1 時 期
平成22年2月13日(土)~14日(日)

2 場 所 見沼田んぼ福祉農園

3 スケジュール
13日:開会式、午前作業、昼食、午後作業、夕食、勉強会
14日:朝作業、朝食、午前作業、閉会式

4 作業内容
枕木埋設工事、ハーブ棚の移動、木の移植
※作業内容は予定です。当日の人数・天候などにより変更になることがあります。

5 勉強会
百姓先生による畑講座+畑会議
6 参加費
 完全参加(2日間)2000円
13日午前~昼食まで500円、午後~夕食まで500円、勉強会500円
14日午前~正午500円 ※食費込み

7 服装・持ち物
作業着(汚れてもいい服装)、長靴、軍手、防寒着・防寒具、寝袋(宿泊する方のみ)
※朝晩は特に冷え込みが予想されます。
作業着以外の上着、フリースやカイロなど十分な防寒対策をお願いします。

8 問い合わせ先
担当:松葉 sachi_santa@hotmail.com
申し込みの際は「お名前・所属・連絡先・参加日時・関心分野」などをお知らせください。

最も教育を必要とする子を切り捨てる 県立高校再編計画見直しを!

2010-02-05 | 風の備忘録 
最も教育を必要とする子を切り捨てる 県立高校再編計画見直しを!

本日、どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会(斉藤尚子代表)と
埼玉障害者市民ネットワーク(野島久美子代表)が共同で、
埼玉県教育局に対し、
同局が進める県立高等学校の後期再編整備計画を全面的に見直すよう、
以下の要望書を提出しました(写真は埼玉県庁)。
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県立高等学校の後期再編整備計画(案)に対する意見

日頃より埼玉の教育のためにご尽力いただきありがとうございます。
私たち「どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会」、「埼玉障害者市民ネットワーク」は、
障害のある人もない人も共に生きることをめざし、
そのためには小学校、中学校、さらに高校においても
障害のある生徒もない生徒も一緒に学ぶことがたいせつであるとして、

1987年秋から埼玉県教育局との話し合いを積み重ねてきました。
その話し合いにおいて、どのような障害があっても、
またどんなに重い障害があっても高校で受け入れられるよう要望し続けてきました。
徐々にではあれ高校への受け入れが進んできているところですが、
未だに障害の重い生徒の受け入れについて理解が得られない状況があります。

私たちは、障害のある子(人)に限らず、高校教育を受けたい子(人)、
必要とする子(人)は「どの子も」(だれでも)公立高校で受けとめていくべきであるという考えに立って、
運動を続けてきました。

子どもたちはだれでも将来の社会の担い手です。
入試の得点が低かったとしても、学力が足りないとして選抜で落とすのではなく、
学力のある子ども以上に教育を受ける機会を与えられるべきであり、
公立高校がその受け皿の役割を果たすべきであると考えるからです。
この度発表された「県立高等学校の後期再編整備計画」に基づく高校の統廃合は、
公立高校が果たすべき役割を放棄し、高校への門戸を狭くして子どもたちを切り捨てていくものです。
埼玉における高校教育の行く末が案じられてなりません。
地元の高校がなくなったり、自分たちが卒業した高校がなくなったりすることは、
単にさびしいといった思いにとどまらず、
将来を担う若者たちに教育がきちんと保障されないことを意味しています。

進学がむずかしかったり、
中途退学するような生徒は最初から高校に入れない方がいいといった考え方があるようですが、
学習面で遅れているとか、生徒指導上の問題があるとかいった、
そのような生徒こそ最も教育されていかなければならないのではないでしょうか。

現在さまざまな犯罪や社会問題が起こっていますが、
それらがさらに増長していくのではないでしょうか。
先日新聞報道されましたが、昨今の経済状況の中で家庭経済も切迫して、
公立高校ならなんとか行けるという生徒も少なくありません。
家庭経済がきびしいと私立高校の学費を払うのはむずかしく、全体の生徒数が減ってきていても、
公立高校を受験する生徒はふえていると言われています。
高い交通費を払って遠くの高校へ通うのではなく、
地元や近くの高校へ通えることが家庭経済を助けることにもなります。
また、家庭経済がきびしいと、働きながら定時制に通う生徒も増えるはずです。
職場に近い所に高校があることで、働くことと学ぶことの両立ができます。
統廃合により、単に高校の数が減るだけでなく、職場と高校が離れてしまうこともあります。
家庭経済のきびしい生徒はこのように学ぶ機会も奪われ、
安い労働力として働かされ、ますます経済格差も大きくなっていくことになります。
また、私たちは、障害のある生徒も高校で学べるように、はたらきかけてきましたが、
現在の選抜制度は「障害があることにより不利益な取り扱いをすることのないよう」と言いながら、
得点で選抜することにより、知的な障害や重い障害のある生徒にとっては不利益となっています。
統廃合により、高校の門戸が狭くなると、ますますその不利益性が増すことになります。
これまで少なくとも定員内では受け入れるよう訴えてきましたが、
定員割れする高校もほとんどなくなる状況です。

高校の統廃合により、障害のある生徒を排除することになります。
国や県の財政がきびしいからと言って将来の社会を担う若者の教育の機会を保障することを怠っては、
ますます社会は逼迫したものになっていきます。
今こそ、希望するどの子も受けとめる姿勢を示すべき時であると考えます。
今回の高校の統廃合について再検討していただきますよう、どうぞどうぞよろしくお願いいたします。

なお、地元紙・埼玉新聞は、この計画について、次のように報じています。
生徒「切り捨て」懸念も 専門家「受け皿あるか」 県立高校再編

生徒数の減少や中途退学問題など
学校を取り巻く課題に対応するために始まった県立高校の再編整備計画。
県教育局は「多様化する教育ニーズに対応した特色ある学校をつくる」として
募集定員に満たない全日制や夜間定時制を廃止し、
昼夜開校の定時制独立校や単位制校の導入を積極的に打ち出すが、
教育現場からは「生徒の切り捨て、
進学主義の一極化になりはしないか」との声も上がる。(富田かおり)
「定員増で対応」県教育局
県内の中学卒業予定者は1989年の11万5千人をピークに減少を続け、
02年から6万人台で推移。
県教育局は「生徒募集が困難な状態で将来的にもその傾向が続き、
教育課程編成や部活動に適する学校規模(6~8学級)を維持できない学校」を対象に、
99年から再編整備を進めている。
吉川新校の再編案として挙がっている昼夜開校型の単位制定時制校や、
大井新校と本庄新校で導入予定の単位制普通科は、
生徒がさまざまな選択科目の中から自分なりのカリキュラムを作り、
自分のペースで学べるのが特徴。
特に単位制普通科は「今以上に進学指導に力を入れる」(高校改革推進課)。

学力上位校を増やし県全体の学校水準を上げたいとの考えからだが、
いわゆる学力困難校に通う生徒や、学び直したい生徒たちは「近隣の別の高校へ」とも語っている。
政府が来年4月から高校授業料を実質無償化することで、公立志向の高まりが予想される。
県教育局は「削減後の133校でも問題ない。学級数や定員増で対応できる」と説明する。
だが、教育専門家は「進学化にシフトする中で、夜間定時制で自分を取り戻した子
経済的に地元にしか通えない生徒の受け皿はあるのか」と懸念を強める。
埼玉新聞・11月16日)

重い障害のある生徒 県立高校でも受けとめて!

2010-02-05 | 風の備忘録 
11月12日(木)14:30から17:00、北浦和の県労働会館で、
どの子も地域の公立高校へ埼玉連絡会(斉藤尚子代表)と県教育局との交渉が行われました。http://yellow-room.at.webry.info/200911/article_4.html
この交渉の焦点は、小・中学校段階で、
教育委員会からは「本来ここにくるべきでない子」という扱いを受けながらも、
近所の子供達と同じ空間を共有し続けることで、
一緒に遊んだりけんかしたりしながら育ってきた障害のある生徒たちを、
公立高校でも受けとめ、共に生きる地域社会の苗を育んでほしいというところにあります。

「難しい勉強、まったくわからず、苦痛なんじゃないの?」
……それは中学校でも、小学校でも同じです。
でも大事なことは、その難しい勉強に苦しんだり、
がんばったりしている他の生徒達の状況を、肌で感じること。
試験中のはりつめた空気、放課後の校庭で泣いている生徒の背中、
下校時の寄り道…、すべてそこにいなければわからないのです。
感じてわかるという点では、他の生徒達も、重い障害の生徒と一緒に過ごすことで、
わずかな息のもれや表情を言葉として受け止められるようになるのです。
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「他の子だって希望する高校へ行けないのに、ずるいんじゃないの?」
……たしかに入試をゲームと考えれば、ルールは公平でなくてはなりません。
ただ、そもそも公立高校は、
県民の子弟の進学希望の増加に応じて、県民の税金で増やしてきたものです。
定員いっぱい、できれば少々定員をこえても、受け入れることが、ルールの前提です。
また、障害によるハンディをちゃんと設けた上で行わなければ、ゲームは成り立ちません。
重い障害であればあるほど、近くの公立高校で最大限受けとめ、
生徒として一緒に付き合ってみる中で、
コミュニケーションや学習のありかたなどを探り当ててゆくプロセスが不可欠なのです。
この日の交渉では、いま高校で学んでいる脳性マヒの生徒からの体験報告がありました。
また、大人の脳性マヒ者の発言を、教育局の担当者がうなずきながら、
「あなたに質問しているんですよ」と会場から説明されて、
実は聴き取れていないのにうなずいていたことが、初めてわかりました。
わからないことを、どう伝えたらいいかすら、わからなかったわけです。
でもうなずくことで、相手にはあたかも伝わっているかのような印象を与えてしまうのです。
あまりにも大きなすれ違い。
それが高校入試の縮図であり、社会の縮図なんだと、会場から指摘がありました。
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 会場に、
4年間入試で落とされ続けている重度障害の吉井くんの中学でのクラスメートの姿がありました。
教育局が「障害による不利益に対する配慮」として入試の際に行っている措置が、
まさに今日の担当者の行動そのものであることを、
彼は吉井くんの受験に付き添った経験から、痛いほど感じていました。
また「定員内不合格はあってはならない」と教育局がくりかえしながら、
実際には「合否は校長の権限」だとして、吉井くんを何度も定員があるのに落としてきたことも、
よく知っていました。大学1年生の彼が、今日は何度となく、
教育局に「いままで4年間きちんと高校を指導できなかったんだから、
今年はどう変わっていこうとしてるんですか」と質問していました。
相変わらずのらりくらりとした答弁に終わった教育局でしたが、
何かを感じ取ってくれたのでしょうか。

どの子も地域の公立高校へ埼玉連絡会で県立高校再編計画見直しの要望を県に出しました!
http://yellow-room.at.webry.info/200912/article_1.html

入試直前・どの子も地域の公立高校へ!  2月.5日県教育局交渉へ参加を

2010-02-05 | 風の備忘録 
入試直前・どの子も地域の公立高校へ! 
2月.5日県教育局交渉へ参加を

日が迫っていますが、5日(金)に、
北浦和の労働会館で15:00から、どの子も地域の公立高校へ!埼玉連絡会(斉藤尚子代表)
県教育局の交渉が開かれます。
今年度の入試では、これまでの要領・要項が大きく変わり、調査書のすべてが点数化されるとともに、
各高校の選抜基準が公開され、点数競争に拍車がかけられます。
その中で、障害のある生徒については、受験上の配慮を求めるために本人・保護者が提出する「措置願」を、
受験上の配慮だけでなく選抜上でも加点の対象としたことで、
局は「一歩前進」ととらえています。
しかし、わずかな加点があっても、知的な障害のある生徒などにとっては、
むしろ切り捨てるための口実ができただけ。
重い障害のある生徒はすべて特別な学校へ行けと強制しているのと同じです。
今回の交渉では、県教育局に対し、一歩踏み出して、重い障害のある生徒を受け止めた高校に対して、
県として人的な支援を含み全力で応援してゆくことを、求めたいと思っています。
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前回11月12日の交渉(→http://yellow-room.at.webry.info/200911/article_13.html)では、
県教育長の意を体して、県側の代表として交渉に臨んでいるはずの高校教育指導課主席が、
言語障害のあるメンバーの発言を聴き取れていないのに「はい はい」とカラ返事をしていたことが明らかになりました。
私たちは、「教育の専門家だからすべてをわかれ」などとは思っていません。
ただ、わからないことは何度でも聞き返す、当の本人に直接はたらきかけてみる、つきあってみることが大切なのです。
重い知的障害の生徒を、県が作り運営する高校に受け入れるということも同じことです。
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2010年1月8日

埼玉県教育委員会教育長様
埼玉県教育委員会教育委員長様
                                  どの子も地域の公立高校へ・埼玉連絡会 代表 斉藤尚子
                                  埼玉障害者市民ネットワーク 代表 野島久美子
 要望書
 新しい年が明けて、いよいよ受検の時期が迫ってまいりました。
“高校でみんなと一緒に学びたい!”という希望を実現するためにご尽力いただきますよう、よろしくお願い致します。
11月10日の交渉では、
現在あるいは新たな入試制度の不利益性とそれに対する具体策を求めて話し合いを行いましたが、
現状を打開しようとする姿勢が見られないこれまで同様の回答に終始し、
入試に向けて不安を募らせられる残念な内容でした。
障害のある人たちの現状や分けられることへの痛みが受けとめられないことに対し強い憤りを覚えるものです。
「県の力不足」としてそれを改めるべく責任を持って取り組んでいただきますよう、どうぞよろしくお願い致します。

1、「実施可能な範囲」では不利益が残ることを認めつつ、
単に「障害が受検上の不利益にならないように配慮することは従来の通りです。」という回答では明らかに矛盾があり、
当然不利益のままで公平さも保たれません。
2,障害があることにより不利益な取り扱いをすることがないように配慮することは、
本人にとって必要な配慮であり、受け入れていこうという姿勢のもとに行われるものでなければ、
排除とは言えても、配慮とは言えないのではないでしょうか。不利益を承知で行う配慮とはいったい何でしょうか。
3,不利益が残ることに対する補填策を行ってください。

2、障害の状況によっては、
遠くの高校へ通えないとか施設設備がないと厳しいといった場合があります。

また障害のある生徒もない生徒も一緒に学び、地域社会で受けとめられていくためには、
できるだけ地元や居住地に近い高校に受け入れられることが望まれます。
そのことに配慮して、受け入れていくための方策を講じてください。

3、定員内不合格についての2001年の確認が守られないことに対する新たな具体策を出してください。
1,定員確保は指導の範疇で行政上の責任と言いつつ、合否の決定は校長の権限であるとして、
高校現場と県教委の双方で責任をあいまいにしています。
定員内不合格を出した高校名を公表することにより、双方で責任をとるようにしてください。
2,定員内不合格についての高校長と高校教育指導課長との事前協議は、通知に基づいて行うものであり、
また2001年の確認にあるようにその理由を明らかにしなければならないにもかかわらず、
その記録の有無や経過と今後について説明をお願いします。

4、中学校からの資料に不利益が生じないように、
義務教育指導課から市町村教委、中学校現場に対してどのように指導するのか示してください。
各学校の定める基準に従って得点を算出する上で調査書の取り扱いについて不利益が生じないように、
高校教育指導課から高校現場に対してどのように指導するのか(あるいは説明会で指導したのか)示してください。

5、11月27日の説明会において、どのような説明を行ったのか、
高校現場の反応はどうだったのか(質問などあったのかなど)等について報告をお願いします。