<2012.10.01>
10月となり『きんもくせい』の香りが漂う季節が来た。
春夏秋冬、季節にはそれぞれ匂いを感じるわけであるが、秋のこの『きんもくせい』の香りは、自分にとって格別に感じられる。
もともと夏のあのギラギラした暑さから、温度も湿度もちょうど良い、快適な環境となってくる中での、『甘酸っぱいような』この匂いが、何とも言えない季節の味わいを感じさせてくれるからである。
もう少し遡って『きんもくせい』の想い出を綴って見ると、高校時代だったと思うが、夕方家に帰ってくると、庭先に植えてあった『きんもくせい』が、プーンと匂って来ていた。
さらには、この時期は稲刈りの季節で、帰ってからは『ふかし芋』のおやつを食べて、それから田んぼを日暮れまで手伝っていたわけであるが、帰り路すがら家に近づくと、また薄暮の中から『プーン』匂ってきて、少しうら淋しいような、『ホッと』するように感じたあの多感な時代を、『きんもくせい』の匂いで思い出すわけである。
『きんもくせい』は、1週間くらいで花びらとともに匂いも、なくなってしまう。
出来るだけ永くこの秋の香りを味わいたいものである。
<きんもくせい・・・・ぷーんと>
<さつまいも・・・・間もなく収穫>
<秋の風景(ズ-ム8倍)・・・・ススキ?・彼岸花・柿>