<2012.07.16>
長崎名物の『皿うどん』を時々中華料理店で食べたり、食堂から取るが、なかなか美味である。
うどんは、生れ育った田舎でも時々食べていて、おふくろの味として記憶しているとともに、今でもおいしく食べている好物の一つである。
『皿うどん』という食べ物、これは18歳で長崎に出てきて初めて耳にした中華料理のひとつであった。
「なんでこんなパリパリした細い麺、汁もないものがうどんなんや・・・」、初めて食べた時の私の第一印象であった。
中味はというと、このパリパリ麺の上にかまぼこやエビそれにキャベツなどを炒めたものを、あんかけにしたものである。
その後は、会社の食堂で出るわ、寮の食事にも出るわと、頻繁に口にすることも多く、中華料理店では長崎の人の好みとして『チャンポン』とともに、今でも横綱クラスとして、その存在感は大である。
ただ自分は、最初はこの皿うどんはあまり好きでなかった。
本当に腹の足しになるのか、うどんのようにご飯のおかずになるのか、味そのものも今まで食べた和風うどんの味とは大違いで、数年間は馴染めず、寮の食事などの時は、良く残していたわけである。
このような中、会社の人の引っ越しの手伝いなどに行った折には、昼時にはたいていこの皿うどんがビール、おにぎりなどとともに出されていた。
また宴会などの折にも、『皿うどん』が酒の後の料理のひとつとして、良く盛られていた。
このようなことから、徐々に腹にも溜まるように感じてきたし、何より年期が入り食べる回数が増すごとに、「なかなかいい味、うまいな」となって来た。
始めは口に合わなかった名物の『皿うどん』、50有余年を経て今では大のファンになってしまって、中華料理店などでは、真っ先に注文して舌鼓を打っているところである。
<夏近し(1)・・・・花(散歩途中)>
<夏近し・・・・花(我が家の庭に咲いた)>
<夏近し・・・・早朝の雲>