<2011.12.25>
先日50年ぶりくらいに餅つきに参加した。
所属している地域のボランティアグループが、昨年から年末の行事としておこなっている行事である。
地域近辺の人々や子ども会などにもPRした結果総勢7~80名くらいの参加があった。
昨年は写真撮影に忙しく自分で杵を持つてと言うチャンスがなかったが、今年は何とか時間が取れて力一杯餅をつくことができ非常に懐かしかった。
というのも、田舎育ちであった子供のころ、大人に交じってよくついていたからである。
少し思い起こしてみると、大体稲の刈り入れが終わってからの12月に、近くの神社の祭りの時に少々の量を、それから12月は正月餅として、お鏡や小餅を含めてそれなりにと、一番の圧巻は、年も明け寒入り後の旧正月前に大量に(約1日を費やして)と、都合3回はついていたようである。
3回目の餅のことを少し詳しく説明すると、寒入り後の水で洗ってついた餅はカビが付かず長期保存ができるということであったようである。
特にこの時は、一臼まるまる1塊の餅として、その後2~3週間くらい乾燥させてのちに包丁で短冊に切ったり、さらに小刻みに切ったりして再度乾燥させるというような餅を、何臼もついていた。
これらは、乾燥した後は炭火などで焼いたりして『おやつ』として食べていたわけであるが、香ばしくてなかなか美味であったと今でも思い出される。
特に春のお別れ遠足などの時には、小刻みに切ったもの(『あられ』と言っていた)を、おふくろに炒ってもらって、布袋に入れてお菓子の代わりに持って行っていた。
本当に久しぶりに、しかも70歳を過ぎてからの餅つきであったが、子どもの時の経験が役に立ったか、疲れもあまり感じずに、自分なりに要領よく杵をふりまわすことができたなあと感じたしだいである。
ついた餅をほおばりながら、子供のころを思い出したひと時であった。
<杵と臼で餅をつく・・・・云十年ぶり>
<冬の田んぼ風景>
<遅ればせの紅葉・・・・庭にて>