<2011.04.23>
先日、偶然にも同じ故郷出身者で世代も近い団塊世代の、自伝的随筆本を書店で見つけ、買ってから一気に読んだ。
本の名前は「団塊**」であった。
もう自分はいわゆる団塊世代をとうに越している身であるが、なんだか「団塊」という言葉には親しみがある。
70代も団塊世代も同じでないか、まだ若いんだぞという気持ちが大きいからであろう。
それはさておき、随筆には作者の子供時代から高校時代まで、筆者いわく「がきの頃」の色んな出来事を、自分の感情をふんだんに取り入れながら記述してあり、団塊になり言える、ほんね風の表現が何とも小気味よく響いてきた随筆であった。
作者のがきの頃の生活環境は、自分より10歳ほど若いとは言え、戦後という言葉がまだまだ残っている時代であり、皆なりふり構わず生きることに一生懸命であった時であった。
その生活ぶりや名前は出てないが想像される町の通りの雰囲気、親子の会話、はたまた学校・友達の様子など、ひとつひとつが自分の子供時代(がきの頃)と殆ど同じで、色んなことがかさなりあうとともに、懐かしさも加わって、どんどん引き込まれた感じで一気に200ページの本を読み終えたことであった。
ご当地ソングという歌が、そこに住む人々にとっては思い入れが多く、ずーと人気を保っているが、自分にとってのご当地本、世代が近いことも含めて気持ちを入れ込んで読んだ一冊であった。
<近くの通りの花畑>
<この前まで満開・・・・今葉桜>
<こちら・・・・もう田植え始まる>