<2010.08.28>
「暑い、暑い!すごい残暑ですね」どこに行っても繰り返す挨拶である。
それほど今年の暑さはすごい。
ただそういう気候の中にも、季節の移る変わりを少しずつ感じることがある。
8月の初め頃からの早朝散歩も、始めた頃は6時半くらいで、すでに日差しがきつく木陰を縫うように歩いていたが、今朝などは日差しも少し和らいで、肌に当たる風もやや冷やかに感じたからである。
また道すがら虫の鳴き声もチラホラ聞こえてと・・・・、やがて秋がやって来るな、と感じた散歩でもあった。
秋を感じると云えば、虫の音もさることながら私にはもう一つ強く感じる鳴き声がある。
それは8月の終わりごろ(ちょうど今頃)に鳴く、法師蝉の鳴き声である。
夏の暑さを一層感じさせる小蝉・あぶら蝉などと比べて、「ツクツクボウシ・ツクツクボシ・・・・」と鳴く、この法師蝉の声は私にとっては、子どもの頃の楽しい夏休みの終わりを告げる時期と重なっており、何かむなしい自分の気持ちを表現している様でもあり、そしてやがて来る秋を予告するような響きを感じさせてくれていたからである。
もう少し経つと秋のお彼岸である。
この時期を過ぎると、ぐーんと暑さも和らいで来るであろうし、暖かさと冷やかさが交錯するさわやかな秋がやってくることは、大方の人にとっても大歓迎であると思う。
秋・・・・待ち遠しい。
<交通標識の影法師・・・・左は私の影>
<稲穂に群れる泥棒スズメ・・・・見えますか>