いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

下ごしらえ

2010-04-13 05:44:37 | 森の中でひとり言(担当キタキツネ)
森の中でひとり言 22年4月 その13

<下ごしらえ>

「今年は自分たちで葉っぱを採らないんだね。」
日曜日のいのちの森の日で、
何人かの、このような声を聞きました。

4月第1回目の「いのちの森の日」に中学生が揚げてくれる「森のてんぷら」。
毎回、とてもおいしくいただきます。
(22年1月その20「葉っぱのお味」でも紹介しています)

いのちの森の中にある「木」の若い葉っぱを自分たちで収穫し、
洗って、そのままてんぷらになっていく様子は、
「森のいのちをいただく」ことを実感できます。

ですが今年は3月の気温が上がらなかったためか、コナラの葉っぱがでてきません。
緊急事態が起きました。
前日まで待ち、悩んだクマさん。
そこでアナグマさんが急きょ、おうちの近くでコナラの葉っぱとイタドリを摘んで来てくれたのでした。

今回、自分たちで葉っぱを取らなかったのはこのようなわけがあったのです。

でも、「コナラやカエデの葉っぱを摘んでてんぷらにする」ことに期待をしていた子供たちやお母さんがいた様子です。
「森をいただく」ことを覚えていることに感激します。

自然の不思議を感じながら、また来年の楽しみにしましょう。
ほかの新芽のてんぷらの研究もしなくてはいけないかもしれませんね。



そしてアナグマさんは前日の夕方、黙々とイタドリの皮むきとコナラのあく抜きをしてくれました。

「イタドリ」とは
「痛みを取る」ことからついた名前だそうで、薬草です。

今年は、緊急事態もありましたが、
昨年とはちょっと違った春の味を知ることができました。
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