mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

デジタルに四苦八苦

2023-06-10 08:54:29 | 日記
 まだまだ負けるわけにはいかないと、PCの販売店に行き、先ず回復キーの探り出しから教わる。デジタル機器に詳しいスタッフが接客の合間を縫って応対してくれる。修理PCに添付されていた薄いコピーのURLとことなり、「マイクロソフトアカウント」というサイトを検索して、テキパキと「マイアカウント」へと辿り着く。私のPCの機種名、登録年月日、パスワードや48個の数字が並ぶ「回復キー」などもしっかりと控えてある。マイクロソフトっを遣っている人は世界に何十億といると思うが、そのすべてをこうやって控えているのかと思うと、デジタルもたいしたものだ。
 と同時に、GAFAMという大手は、これを所有物としてわたしらからがっちりと使用権を取り立てているわけだね。でもそもそも、デジタルのネットワークを最初に敷く指揮を執ったのはアメリカのゴア副大統領じゃなかったか。とするとこれは、税金でできているワケだから、所有権は誰のものでもない。皆さんの所有物ってことだ。今や言葉のように、空気や水のように誰もがそれを使い、それに依存して暮らす時代になってみると、どうしてそれをGAFAMが所有権を持ってるのって、疑問が浮上してくる。そうか、言葉の所有権なんてないと思っていたのが、いつの間にか「知的所有権」といって誰かのものになっている。これは、ものでもなんでも、誰かが所有しているものだという通念が生じたせいで生まれた「仕組み」ってことだ。そのうち空気も水も言葉も、誰かのものだってことになってくるかもしれない。
「回復キー」を家へ持ち帰って修理済みPCに入れる。添付の操作説明書では1~5時間スウィッチをいじらず電源も切らず機械の操作を待てとあるから、動き始めるのをみてお昼にする。5時間となると、夕方まで掛かる。TVを観、本を読む。ヘエどんな操作をしてるんだとモニター画面を覗くとどこかの写真の表紙画面が出ていたのが、すっかりブラックだ。おや、もう終わったのかなと思うが、触るなというから放っておいた。その時気が付いたのだが、主電源のランプもブラックになっている。えっ、そんなことってあるのか? とコードを先を見ると、テーブルタップのスウィッチがオフになっている。どうしてと思いつつ、それをオンにすると、ランプは点く。モニターはブラックのままだ。
 夕方になってもそのままなので、「あんしんサポート」へ電話をする。応対するサポーターは名前や電話番号、機種の記号や製造番号を聞いて「その機器は回復キーを入れたらすぐに作動するようになっています」という。待つ必要はないというのだ。そうか、それならと起動させる。ところが、パスワードを入れる欄が表示されない。PINを変更するとかしないとか選択肢が出る。押すと次の画面が出て、メールへ本人確認のコードを送った、それを入力しろと指図する。慌てて別のPCの覗きメールをチェックする。確かに来ている。それを入力する。だが、PINを変更していないから必要ないと断られる。じゃあどうしたらいいのだ。と画面の隅に「あとで操作する」とあるからそれをクリックすると、いきなり懐かしの画面がモニター全面に現れた。これだこれだと旧に復したことを祝して夕食に独り乾杯をして、メールをチェックする。先月の23日以来。25日に古い友人からメールが来ていたのに返事を書いて昨日は終えた。
 ところが今朝、スウィッチを入れると、また「回復キー」を入れる画面が立ち現れる。毎回こうでは、こりゃあ困る。またPINがどうこうと問うてくる。昨夜と同じ遣り取りをしてまた、懐かしの画面に到達する。「設定」を変えなくてはならないようだ。PINを登録する必要があるようだ。じゃあこれまでのパスワードはどうなるんだ? わからないことばかりの「?」に取り囲まれて、八十路の老爺は四苦八苦している。「マイクロソフトアカウント」なら教えてくれるのかもしれないが、それの何処をどう操作すれば何が分かるかもワカラナイ。暗中模索。
 でもとりあえず、画面が表示されているうちにブログは書いておこう。ここでへこたれたら、八十路のデジタルはその時点でお仕舞いになる。そうなるとワタシの唯一の趣味である「書くおしゃべり」も終わりになる。たぶんそうなると間違いなくワタシはボケる。せいぜい小説を読むくらいしか能がない。せめて足腰がへこたれるのとボケるのは同時進行してほしい。そんなことを思いつつ、ブログにアップする。