北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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高架の秘密

2021-08-31 20:30:38 | 札幌

 

地下鉄南北線の「南平岸」駅。

「地下鉄」でありながら、ここから、終点の「真駒内」駅までは、地上というか高架を走っているということは、これまで何度も紹介してきました。

 

 

 

 

ここが、その、電車が地下から地上へと出てくる場所。

 

 

 

この位置からも、線路が徐々に高い位置に行っていることがわかります。

 

 

 

これは、南平岸駅のホームからズームで撮った写真。

写真の先は、地下へと通じています。

 

 

今年の5月に南平岸駅について触れる記事を書いたときに、「何でこの区間だけ高架なのかということは、まだ調べていなかったと思うので、調べてみたいと思います。」なんて書いていたけれど、先日、その答えが、あるテレビ番組で紹介され、「えっ、そんな理由だったの?」と思わず拍子抜けしてしまいました。

 

 

 

 

ということで、終点の真駒内へ。

先日、HBC(TBS系)で、タカアンドトシのお二人と、同じく道産子の、錦鯉の長谷川雅紀さんの三人が、「大人の社会科見学」と題して、地下鉄(と、北海道を代表するコンビニの「セイコーマート」)について学習する番組が放送されたのだけど、そこで案内人を務めた札幌市交通局の方曰く、南平岸~真駒内間が地下ではなく高架なのは、単に予算上の都合だったからなんだそうです。

簡単に言っちゃうと、この区間も含めて全区間地下を掘り進めるだけの予算がなかったことから、地下を掘り進めるよりも安価で施工できるということで、この区間だけ高架になったそうなんだけど、では、何故他の区間ではなくこの区間だったのかというと、当時、真駒内エリアは、今ほど宅地開発も進んでおらず、起終点に設定しておきながら、路線としてさほど重要視されていなかったという事情が、どうもあったらしいとのことでした。

なんかね、番組を見るまでは、地盤が固くて、当時の技術では掘り進めるのが困難だったからとか、地元住民から、地上ではなく高架をという強い要望があったとか、そんな理由を想像していたのだけど、そうでしたか、単に予算上の都合ねえ・・・。

あまりにも現実的過ぎて、むしろガッカリと言ってもいいエピソードだけど、とにかくそういうことなんだそうです。

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70周年記念

2021-08-30 19:13:54 | 札幌

 

「裏参道」を西へ進んで行ったところにある商業施設。

現在の商業地としての裏参道の中心となる店舗です。

 

 

「マルヤマクラス」という施設で、平成21年(2009年)、それまで「郵便貯金会館」という施設があった跡地に開業し、現在では、この地域を代表する商業施設として、賑わっています。

 

 

そんな「マルヤマクラス」で、実は明日までらしいんだけど、こんなイベントが開催されていました。

今年で開業70周年を迎える、円山動物園の歴史を紹介するイベントです。

 

 

 

私は子供の頃、それも幼稚園か小学校低学年くらいに行ったきりだと思うことから、ここは上手なコメントもできなさそうなので、申し訳ありませんが、これ以後は写真でお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アムールトラというと、釧路動物園で飼育されている「タイガ」と「ココア」を思い浮かべますが、円山動物園でも飼育されていたのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イベントは明日で終わってしまうようですが、こういう展示もそのまま撤去してしまうのはちょっと寂しい気もしますね。

訪れるお客さんの心を和ませる効果は大きいと思いますが、何とかならないものでしょうかね。

 

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裏参道

2021-08-29 17:22:21 | 札幌

 

中央区南2条西20丁目・・・って、それは見ればわかるか。

ここに、こんな名前の公園があります。

 

 

 

遊具が普通に整備されている、どこにでもありそうな公園ですかね・・・。

 

 

強いて特徴的な点を挙げるとすれば、こちらの大径木でしょうか。

樹齢どのくらいなのか、ちょっと興味があります。

 

 

 

その公園から西側へ通じる道路。

 

 

「裏参道」と書かれています。

ここから三条北にある通称「北1条通」が、「北海道神宮」へ通じる「表参道」と呼ばれていることは以前紹介しましたが、この道路は、それに対する「裏参道」と呼ばれています。

 

 

現在は、御覧のとおり、高層マンションが立ち並ぶ住宅街となっていますが、

 

 

写真の高層マンションが建っている場所には、かつて、「Vivre」というファッションビルがありました。

昭和50年代になると、地下鉄東西線の開業に伴い、この地域は、当時としては流行の最先端を行くお洒落なお店が続々とオープンし、「裏参道ブーム」なるものが巻き起こるほど、札幌市内でもトップクラスの繁華街として繁栄を極めていました。

赤丸の「Vivre」は、そのブームを象徴する人気店だったそうで、記載されているとおり、「札幌市都市景観賞」も受賞したほどでした。

(「Vivre」の外観はこちらを)

私はそういう時代のことは全然知りませんが、東京でいえば、原宿なんかに相当するような賑わいだったのだろうなと思います。

 

 

 

現在は往時ほどの賑わいはありませんが、それでも、個性的な外観の建物はそこかしこに見受けられます。

 

 

 

 

このビルの中にあるお寿司屋さんは、以前「イチオシ!!」の「しあわせ散歩」で訪れていました。

 

 

さらに西へ進んで行くと、一つ興味深い場所を見つけました。

 

 

 

「藻岩村」「円山町」。合併して札幌市の一部となった古い町村の名前ですね。

 

 

現在の「円山」周辺地域の歴史は、明治3年(1870年)、円山山麓付近に、酒田県(現在の山形県庄内地方)の農民30戸・90名が入植し、「庚午三ノ村」を形成したことに始まります。(「庚午」とは、その年の干支「かのえうま」のこと)

翌年、「円山村」と改称され、同39年(1906年)、ここよりも南側の「山鼻村」と合併して「藻岩村」となり、昭和13年(1938年)の一級町村制施行により「円山町」となり、同16年(1941年)に札幌市に編入されました。

そんなかつての役場跡地であるこの場所は、解説に書かれてこそいませんが、「裏参道発祥の地」とされているそうです。

 

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フラワーカーペット2021

2021-08-28 17:55:03 | 札幌

勤務のある平日の夕方は、HTBの「イチオシ!!」を録画して帰宅後(若しくはテレワーク終了後)に見ることが多いけれど、最近、毎週金曜日は、ある事情により、HBCの「今日ドキッ!」を録画するようになりました。

今日は、そんな昨日の「今日ドキッ!」で仕入れたネタをご紹介。

 

 

札幌市中心部の、道庁赤れんが庁舎を正面に見据える、「赤れんがテラス」前の遊歩道。

 

 

 

 

実は全く知らなかったのだけど、毎年この時期、「札幌フラワーカーペット」という、花びらを絨毯のように敷き詰めて大きな絵を描くアートイベントが開催されているのだそうです。

昨年はコロナ禍の影響で中止となり、今年も、開催初日である昨日が緊急事態宣言の初日という、タイミング的によろしくない時期となってしまいましたが、二年ぶりの開催となりました。

これが、昨日の「今日ドキッ!」で紹介されたので、緊急事態宣言の発令下ではあるものの、交通機関を使わず、自転車を走らせて、見に行ってきました。

 

 

花の他に、エゾシカやフクロウ、キタキツネらしき動物も描かれています。

このようなご時世下にあって、見る人の気持ちを和ませてくれますね。

 

 

 

 

こちらは大学生の作品。

こんなご時世下だからこそ、風船につかまって、大空をゆっくり旅してみたい、そんな気がします。

「赤れんがテラス」前に設置されているのはこの二点だけですが、札幌駅前の「ステラプレイス」の屋上広場でも開催されているそうです。

 

 

 

続いてこちらは、「今日ドキッ!」が放送されている、HBCの局舎。

 

 

ここでも、通りから見える場所に、作品が一点展示されています。

 

 

 

入館できればよかったんですけどね。

早く入館できるイベントが開催できるようになればいいなと思います。

「札幌フラワーカーペット2021」は、明日までの開催です。

 

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篠路神社

2021-08-27 18:35:41 | 札幌

 

昨日は「篠路五ノ戸緑地」という場所を紹介しましたが、「五ノ戸」というのはかつての通称地名でも、「篠路」は、現在でも残る行政地名です。

その「篠路」地域を見守る「篠路神社」へ。

 

 

「篠路」という地名は、アイヌ語由来であることは間違いないようですが、「シノ・オ・ロオ(本当に水があるところ)」とか、「スウ・オロ(鍋をひたしておく所」)など諸説あるものの、はっきりとした決め手はない様子です。

諸説の中には、アイヌ語とは関係ないとするものもあるようです。

 

 

そんな「篠路」の町を見守る「篠路神社」は、安政2年、箱館奉行所の石狩調役であった「荒井金助」が、江戸若宮八幡の神霊を氏神とした「若宮八幡」を創祀したことに始まるとされる、札幌市内でも最古とされる神社で、

 天照大御神(あまてらすおおみかみ)

 品陀別大神(ほんだわけのおおかみ)

 保食神(うけもちのかみ)

 菅原道真公(すがわらみちざねこう)

 大物主神(おおものぬしのかみ)

 崇徳天皇(すとくてんのう)

 天香山命(あめのかぐやまのみこと)

の七柱が御祭神として祀られ、合格祈願・学業成就、必勝祈願・勝利成功、商売繁盛などの御利益があるとされています。

やはり菅原道真公が祀られているということで、学業関係は外せないというところなんでしょうね。

 

 

 

「第一鳥居奉納者名簿」

そう、この神社の特色として、参道の鳥居の数が多いことが挙げられています。

 

 

 

一番上の写真が「第一鳥居」ですが、こちらは、その延長線上ではなく、横に設けられている別な鳥居。

「英霊讃勲」とあります。

 

 

その奥にあるのが、こちらの「平和顕彰碑」。

元々は「忠魂碑」だったそうですが、戦後、GHQの命令によって撤去され、表面の文字を削り取り、再建立された経緯があるそうです。

所謂「境内末社」ではないようですが、毎年閣僚の参拝が物議をかもす、かの「靖国神社」のように、先の大戦における英霊を祀り、平和を祈念する場所ということなのでしょう。

 

 

 

 

参道に戻ると、神社の由緒について書かれた石碑があります。

 

 

こちらが「第二鳥居」。

 

 

 

手水舎。

こちらでは、花手水は行われていないようです。

 

 

狛犬チェック。

なんだか、目をつぶっているようにも見えますね。

 

 

こちらも同じく、目をつぶりながらも、口はパクッと開いている、そんな感じがします。

 

 

 

現在の立派な社殿は、昭和55年(1980年)に改築されたものだそうです。

来年のお正月は、普通に初詣ができるようになるといいですね。

 

 

この篠路地区では、先日紹介した丘珠地区と同様、獅子舞が伝統芸能として息づいており、毎年9月8日の例祭で披露されているそうです。

コロナ渦で様々なイベントが自粛、中止となっていますが、こうした伝統芸能は、それに負けることなく後世に伝え続けていってほしいですね。

 

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