北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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ボッケと歌碑

2018-07-31 21:30:21 | 釧路&釧根地方



昨日最後の方で紹介した「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」の側にある遊歩道。
「ボッケ」ってなんでしょうね・・・。
とりあえず行ってみましょう。








進んでみると、まず見つけたのは、かの松浦武四郎が詠んだ漢詩の碑。
「水面風収夕照間 小舟棹支沿崖還 怱落銀峯千仞影 是吾昨日新攀山」
と刻まれており、
「夕方になり、湖面も波立たない静かな中、周辺の崖に沿って小舟を動かしていると、雪をかぶった美しい雄阿寒岳の雄大な姿が、影となって湖面におとしているではないか。この山こそ、わたしが昨日登った山なのだ。」
という意味だそうです。





遊歩道の名前にもなっている「ボッケ」が近づいて来ましたよ。











写真だと分からないかもしれないけど、「ボッケ」とは、アイヌ語で「煮え立つ」という意味で、写真の泥沼が、ボコボコと音を立てて盛り上がっては沈み盛り上がっては沈みを繰り返しています。
泥の火山ということで、近づいてみると、硫黄の臭いがしました。





遊歩道の道中には、武四郎の漢詩の他にも歌碑が。
これは、1953年に、安藤まり子さんという歌手が歌った、アイヌ民族の娘の悲恋を歌った歌。
その後、「四季の歌」で有名な芹洋子さんや、最近では水森かおりさんもカバーしています。





この碑は、ちょっと読みずらいですが、かの石川啄木の歌碑。
「神のごと 遠くすがたをあらはせる 阿寒の山の雪のあけぼの」
という歌で、1951年(昭和26年)9月に、阿寒湖畔の集落の人達によって建立されました。
阿寒湖を詠んだ歌もあったんですね。これは知りませんでした。





ボッケと歌碑を見た後の帰り道。
そんなに長くないけど、森林浴気分を味わえると思います。








遊歩道から湖畔の温泉街に出てみると、このようなものが。
旧阿寒町(現在は合併して釧路市)に近い十勝管内の本別町という町には義経伝説があるのですが、阿寒湖畔には弁慶の伝説が。
これは行ってみないとわからないと思います。
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阿寒湖

2018-07-30 19:36:42 | 釧路&釧根地方



昨日行ってきたのは、釧路市街地から車で約1時間30分、洞爺湖や支笏湖などと並ぶ北海道を代表する湖である「阿寒湖」。
前回住んでいたときは、温泉に宿泊したことはあるのだけど、それは冬の時期で、夏のこの時期に、湖をじっくりと見るのは、恐らくだけど、幼稚園の頃、北見に住んでいたとき以来ではないかと思います。(実家にあるアルバムに写真あり)

「阿寒国立公園」と書いてあるけれど、昨年、霧で有名な摩周湖周辺も含めた「阿寒摩周国立公園」となっています。
1934年(昭和9年)に指定を受けた、北海道で最も古い歴史を持つ国立公園です。





「阿寒(あかん)」という地名は、アイヌ語で「不動の」という意味で、大昔、湖の側にある「雄阿寒岳」という山が、大地震のときにも崩れなかったことに由来するという説や、同じくアイヌ語の「アカム」(車輪)とする説、「ラカン」(ウグイの産卵)に関係するという説など、諸説存在するようです。
面積は13.25km2、最大水深は45.0mとされるこの湖は、約17.5万年前と15.8万年前の噴火によるカルデラ湖として誕生したのが最初で、外輪山である雌阿寒岳の噴火などによって埋め立てられた後、今から約1万年程前に雄阿寒岳の噴火活動によって、溶岩流による「堰止湖」がつくられました。
その後、雄阿寒岳が成長を続ける過程で湖面が埋まって湖は分断され、現在の阿寒湖と、東にある「ペンケトー」「パンケトー」という湖が誕生したとされています。











青空にも恵まれて、湖面も光り輝いて見えます。
ここまで澄んだ水面を見るのも久しぶりかも。





先程触れた「雄阿寒岳」。
標高1,370.5m、溶岩ドームを持つ成層火山で、2011年6月に活火山に選定されています。








湖のほとりにある展示施設。
湖をじっくりと見て歩くなら、まずここに立ち寄ることをオススメしたいと思います。





1952年(昭和27年)に特別天然記念物に指定された、有名な「マリモ」。
緑藻類シオクサ科の淡水藻で、枝分かれした糸状の小体が絡み合い、毬状の集合体になったとされており、1897年(明治30年)、札幌農学校の教員であった川上瀧弥氏が「毬藻(まりも)」と名付けたとされています。
マリモそれ自体は、阿寒湖に限らず、広く国内外で発見されていますが、阿寒湖のそれは世界一立派だと言われているとのことです。
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半袖を着て

2018-07-29 20:44:29 | 日々のもろもろ



スマホ版のトップページを、この写真に変更しました。
場所は、観光地として名高い道内の湖。
近々、詳細をアップしたいと思います。

今日は、写真の場所は30度近くまで上がり、釧路市内も、そこまではいかないけど暑かったので、この夏初めて、「釧路で」半袖を着た。
昨日の日中は、半袖ではなく七分袖着用で市内をサイクリングしたのだけど、陽射しが強かったせいで露出部分が真っ赤になり、シャワーを浴びるとヒリヒリしてきつかった。
明日以降も気温は25度前後の予報なので、今週は通勤時も半袖かな。
札幌とか函館なら、6月くらいから普通に半袖なんだけど、今夜寝る前に半袖のYシャツを引っ張り出しておくとするか。

最後に、これもまた近々整理したいと思っている話。
夕方、北海道誕生150周年を記念して釧路市中央図書館で開催されている松浦武四郎の資料展示を観に行ったのだが、釧路とその周辺がクローズアップされる中、松浦武四郎は、箱館をはじめとする道南にも足跡を残していたということを今回初めて知った。
「はこだて検定」の公式テキストや、函館にいた頃よく読んでいた歴史関係書籍でも、松浦武四郎関係の記述を見た記憶はなかったので、これはちょっと衝撃。
とりあえず概略だけメモってきたので、せっかくの機会なのでしっかり整理してみたいと思います。

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夜空を彩るレーザー光線

2018-07-28 20:45:11 | 釧路&釧根地方



釧路川の河口付近、釧路でいうところの「ベイエリア」(と、私が勝手に呼んでいる)で、毎年この時期に開催されているイベント。
露店とかステージもあるのだけど、行った目的ではありません。








行ってみると、海上自衛隊の補給艦「ましゅう」が停泊していました。





19時になると、ラッパが鳴り響き、乗組員さんが旗を降ろしていました。
この時刻に必ずやることなのでしょうかね・・・。








19時も過ぎ、ベイエリア周辺は、祭典に相応しい、釧路名物の霧に。
函館ではこういう状態を「ガスってる」(霧のことを「ガス」と呼ぶのが一般的なため)と言うのだけど、釧路でも言うのかな・・・。





19時20分になり、すっかり暗くなると、夜空に明るいレーザー光線が。
そう、この「霧レーザーショー」が、この祭典のメインともいえるイベント。
機械を使って人工的に霧を発生させ、音楽に合わせてカラフルなレーザー光線が夜空に投影されます。

ということで、一気にご紹介していきましょう。


























素晴らしい光景でしたね。
これは毎年違う内容だそうなので、来年もまた観に行きたいと思いました。


【オマケ】







霧フェスティバルとは全く関係ないのだけど、幣舞橋を渡ったところにある、日本銀行釧路支店として使用されていた建物。
現在、釧路支店は別な場所に移転しているのだけど、ここではこうして、夜になるとライトアップをして、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
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デンジマンと釧路

2018-07-27 20:45:14 | 特撮作品鑑賞



講談社から発売されている「スーパー戦隊MOOK」シリーズ
我らが「電子戦隊デンジマン」がようやく刊行されたので、早速ゲット。
毎号、出演俳優さんのインタビューが収録されているのだけど、デンジマンからは、デンジグリーン=緑川達也役の内田直哉さん。
デンジマン出演よりも以前、中学生の頃に劇団に入った話からデンジマン以後の話まで、大変読み応えのある内容になっていると思います。

で、これを買った直後にふと思った。
大人(「大きいお友達(笑)」)になってからデンジマン絡みで何があるのは、全て釧路に住んでいるときだなと。





例えばこれ、2004年にリリースされたデンジマンのDVD。これは全巻このお店で予約して買ったし、





この本だって、ここに入っている本屋さん(上のCDショップも同じ)で買ったのを覚えている。

そして何より、





へドリアン女王を演じられた曽我町子様から「ナナマガラー」の名前を授かったのも、同じく釧路に住んでいた2004年。
この年賀状は、当時の住所宛にいただいたもの。
単なる偶然といってしまえばそれまでかもしれないけど、デンジマンのMOOKが発売になる年に釧路に戻ってきたというのは、これもまた何かの縁なのかも。

最後に、今後のこのシリーズの購入予定。
「太陽戦隊サンバルカン」は8月25日、「科学戦隊ダイナマン」は9月10日の発売予定。
「大戦隊ゴーグルファイブ」と「超電子バイオマン」はいつになるのかな・・・。
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