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「札幌市東区 丘珠(おかだま)神社 やって参りました」。
札幌の空の玄関口である「丘珠空港」にも近く、周辺には住宅街もありますが、名産品の玉ねぎが作付けされている畑地帯も広がっています。中でも「札幌黄(さっぽろき)」は有名で、札幌を代表する農産物として、知名度が高いものとなっています。
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「丘珠」という地名は、諸説あるようですが、アイヌ語の「オッカイ・タム・チャラパ(男が刀を落としたところ)」に由来するとされ、「オッカイ・タム」の音に「丘珠」という漢字を当てたものとされています。
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この記念碑は、平成2年(1990年)に、地域の開基120周年を記念して建立されたものですが、地域の歴史は、これから120年前の明治3年(1870年)、開拓使の募集移民である酒田県(現在の山形県庄内地方)の農民30戸88名が入植したことに始まります。
同年7月10日に、同年の干支から名付けた「庚午二ノ村」(「一ノ村」が現在の東区苗穂周辺、「三ノ村」が現在の中央区円山周辺)が形成されますが、酒田県からの入植者は程なくして離脱が相次ぎ、替わって富山県からの移民が多くやってきて、富山県出身者を中心に構成される集落となりました。
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狛犬チェック。
本当、神社によって表情が和かだったり、ややきつめだったりしていますが、どういう考えというか基準で描いているのでしょうね。
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「征露凱旋紀念碑」。
日露戦争終戦後の明治39年(1906年)の建立だそうですが、「記念」ではなく「紀念」であるという点が気になりました。
以前一度書きましたが、この「紀」の文字は、「勅撰」(天皇の命により編纂された書物や記録)若しくは国家の公式の記録として制作されたものに用いられることとされているものだそうです。
日露戦争の結果、日本は、ロシア領であった樺太の南半分を割譲させましたが、「征露」とはこのことを指しているのでしょうかね。この「紀」の文字に込められた意味も気になるところです。
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この神社は、明治15年(1882年)9月、入植者達が、伊勢神宮を信仰する「伊勢講」を基点として祠を建立したのが始まりとされ、その後、同25年(1892年)10月に、社号を用いるようになり「丘珠神社」となりました。
現在の社殿は、昭和43年(1968年)8月に竣工したものですが、この神社の特色として挙げられることに、御祭神が、天照大神一柱のみという点があります。
確かに、これまで沢山の神社を紹介してきましたが、言われてみれば、どこも御祭神は二柱以上だなと思いました。
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もう一つ、この神社の特色として、毎年9月に、札幌市の無形文化財にも指定されている「丘珠獅子舞」が見られるということがあります。
「丘珠獅子舞」は、富山県から入植した人々が、故郷の獅子舞を伝承したものとされ、現在でも伝統文化として地域に根付いたものとなっています。見てみたいものですが、今年はどうでしょう・・・、このご時世だから・・・かな?