北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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趣ある街並み

2014-09-30 21:52:31 | 胆振・日高地方




長万部の次は、洞爺湖を過ぎ、室蘭の一歩手前にある「伊達紋別」で下車。





「伊達紋別」とは正式な自治体名ではなく、自治体名は「伊達市」。
仙台藩一門の亘理伊達氏第14代領主だった、伊達邦成という人物が、明治3年(1870年)から数回に亘って家臣等を率いて北海道に移住し、現在のこの地に当たる、胆振国有珠郡を開拓したことがルーツとなっている。

因みに、写真の兜の土台に書かれている「北の湘南」というキャッチフレーズは、積雪寒冷の北海道にあって、冬期間も温暖な気候が保たれ、雪も少なくて過ごしやすいことからそのように呼ばれている。
実際、この周辺や、室蘭、苫小牧などのエリアは、冬になっても「ここ本当に北海道なのか?」と思ってしまうくらい、雪の少ない地域なのです。





伊達市の由来は上記のとおりとして、駅名にある「紋別」について、オホーツク海に面した、流氷で知られる紋別市とはどう違うのかと言うのが気になる所だけど、これは、明治33年(1900年)に、この地が、1級町村制の施行により、「伊達村」という名前になった際、東紋鼈(もんべつ)村、西紋鼈村、長流(おさる)村、有珠村、稀府(まれっぷ)村、黄金蘂(おこんしべ)村という五つの村が合併していたという経緯から、「紋鼈」を駅名に採用して、「伊達紋別」としたとのこと。

因みに、オホーツク海側の紋別市の方は、アイヌ語の「モベッ」(静かである川)が由来とされている。





ここでも滞在時間はそれほど長くないので、早速駅の外へ出てみると、メインストリートにこのようなフラッグが。











歩道にはこのような模様も描かれていて、見ているだけで楽しく弾んでしまいそうな気分になります。





さらに歩いていくと、このような時計塔を発見。
これは一体・・・?








これは珍しい、漢数字と十二支で時刻を表示する時計塔でした。





そうか、私の干支は、時刻で言うと2時頃なんですね。
そんな時間帯は毎日グッスリ寝てますけどね。





なかなか趣のあるポストを発見。
この時以来、旅先で面白い形のポストに注目するようになったのだけど、これは、ありそうでない、なかなか貴重な形の物だなと思います。





最後に紹介するのはこの看板。
この頃を思い出して、近くに立って少しばかり待ってみたけれど、残念ながらリスは現れてくれませんでした。

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慌ただしくも発見あり

2014-09-29 22:06:47 | 渡島・檜山地方
昨日の続き。
森駅で30分程停車したのち、普通列車は一路長万部へ。





途中、「本石倉(ほんいしくら)」という駅の側にある小さな郵便局。
沿線の国道から見ると、若干線路の方が高いのだが、どのくらい高いかというと、普通車がようやく通れるくらいの高さ。
高さだけでなく、幅も普通車一台がギリギリという、線路の下の小さなトンネルを抜けた所という大変珍しい立地なので、特急の車窓から見かける度に興味を持っていました。
記憶に間違いがなければ、私が八雲町に住んでいた30年前から変わっていないと思います。
今度、車でも写真を撮りに行こうかな。





懐かしい(と言っても3月まではよく利用していたが)八雲駅の隣にある「鷲ノ巣」という無人駅。
旧国鉄時代は「仮乗降場」「信号場」という位置付けだったのだが、民営化された1987年に「駅」に昇格している。
名前の由来は、そのものずばり、かつてこの近くに「鷲の巣」があったことらしいです。
因みに、地理的に、北海道最西端の駅だそうです。
「嘘?木古内の方が西じゃないの?」と思ったけど、地図で見ると、確かにここの方が西なので驚きました。








と言うことで、やってきました長万部駅。
記憶に間違いがなければ、降りるのは20年ぶり。(1994年の春に、札幌から八雲へ一泊旅行をしていたのだが、その際、帰りにちょこっと立ち寄ったことがあった)





長万部町のキャラクター、「まんべくん」。
一時期、ツイッタ―で話題になったことがあったので、名前ぐらいは知っているという方も多いと思います。
因みに、モチーフは、町の名物である、カニ、ホタテガイ、アヤメの組み合わせです。





乗り換えの関係で、ここでの滞在時間は正味2時間弱。
昼食を取ると、かなり時間との戦いを強いられることになります。
そんなこともあって、そう遠くへは行けないので、駅周辺をぶらり散策。





いつでもどこでもそうだけど、綺麗な花には、本当に和まされます。








駅前通りの街路灯。
町の花であるアヤメがモチーフになっています。
夜になったらどんな色になるのか、興味があります。





と思っていたら、駅の裏通りには、こんな街路灯もありました。





この辺は、駅の裏手にある温泉街。
湯治客にも人気の宿が多い名所です。





ここにもありました、「発祥の地」の碑が。
昭和の初めに、個人が偶然天然ガスを掘り当てたことから、町内にはガス鉱脈の存在が確認されていたが、本格的試堀を進めるさ中の昭和三十年二月、突如、ガスだけではなく、温泉が噴出し、あっという間に旅館や売店、食堂などが開業して、一大温泉街になったという経緯があるそうです。





できればゆっくり温泉に浸かって・・・と思っていたけれど、そんな時間はないので、再び駅へ。
駅へ向かう道中の小さな跨線橋から一枚。
左が倶知安・小樽方面、右が、この後の目的地である、伊達紋別、室蘭方面です。
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「まち」と読む

2014-09-28 21:33:35 | 渡島・檜山地方
それでは、少しずつ、順を追って、今回の旅行記を書いていきたいと思いますので、よろしければお付き合い下さい。





まずは、出発を祝して、函館駅で一枚。






函館発長万部行きの普通列車。
まずはこれに乗って、終点長万部へと向かいます。





途中にある、「姫川」という無人駅。
いつも特急の車窓から見ていたのだけど、今回は普通列車でゆっくりだったので、こうして写真に撮りました。
所謂「秘境駅」(それこそ六角精児さんが好きそうな)ではないけれど、こういう、山の中の何もない場所にポツンと佇む無人駅というのも、趣があっていいものです。





ということで、今回の第1チェックポイント。(←ウルトラクイズかよ)
途中の「森」という駅で30分程停車時間があったため、駅の外には出られないけれど、ホームに出て何枚か写真を撮りました。





まずはホームの風景をパチリ。





ホームから海の方へ目を向けると、何やら高い碑が一つ。





以前から気にはなっていたのだけど、ホームから写真に収めることができたので、ここでご紹介。

現在、函館~札幌間は、道路も整備され、鉄道も、長万部から室蘭・苫小牧経由で行くルートと、倶知安・小樽経由で行くルートの二つがあるけれど、明治初頭には、函館と札幌を結ぶ道路(馬車道)は、函館~森の区間と、室蘭~札幌の区間のみが開通していて、内浦湾(噴火湾)を挟んで対岸に位置する森と室蘭の間は海路で結ばれていたとのこと。
でもって、現在のJR森駅の周辺には、海路の拠点となる桟橋が設けられていたとのことで、明治14年(1881年)の明治天皇の北海道御巡幸の際、海路でその桟橋に上陸したことから、これを記念して、その桟橋の跡地に「明治天皇御上陸地」碑が建っているということだそうです。

いつも、特急が森駅のホームに停車する際、いつか写真を撮って紹介したいなあと思っていたのだけど、今回ホームに降りることができたので、紹介してみました。





駅の隣のあるビルの壁にこんな表示が。
何ゆえこれを紹介したいかというと、見ておわかりのとおり、ローマ字で「MORI-MACHI」と書いてありますね。
そう、ここ、「茅部(かやべ)郡森町」は、「もりちょう」ではなく「もりまち」と読むのです。
「町」を「まち」と読む自治体は、全国的には結構あり、特に関東地方ではそれが当たり前になっているようだけど、北海道ではここだけという、大変貴重な存在なので、こうして紹介してみました。
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帰還報告と予鈴

2014-09-27 21:41:17 | 石狩・空知地方

旅行最終日。先程無事に帰還しました。

今日は、当初は、滝川の後、隣町の新十津川町から、学園都市線というローカル線で札幌に向かう予定でいたのだけど、滝川へ着いた後、上砂川という町へ移動して戻ってきたら時間がなくなってしまったので、仕方なく高速バスで札幌へ移動という慌ただしい行程。
でも、寄り道した上砂川で、感動できるスポットに立ち寄ることができたので、収穫は大きかったです。

三日間、かなりの距離を歩き通して、正直足が限界に近く、帰りの特急では眠ってしまいそうになったが、帰宅して、娘がお土産を喜んで受け取ってくれたら、疲れも吹き飛んだ感じ。
明日は、冬の準備を一つした後、市内の温泉でゆっくり休み、明後日からの仕事再開に備えます。

ということで、旅の成果(?)は、明日以降ゆっくりお知らせしますが、一つだけ予鈴。





このワンちゃん、一体何者(?)でしょう?
彼女(雌だそうです)のことは、「知る人ぞ知る」だろうけど、彼女と関係の深いワンちゃんに、恐らく誰もが知っているであろう、超有名なワンちゃんがいるのです。
答えは、明日以降、どこかの記事で。

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順調に二日目

2014-09-26 18:31:36 | 胆振・日高地方




「何じゃそれ?」と思われた方も多いと思いますが、どういう場所かは後日紹介します。
現場は室蘭市内某所です。





こういう場所にも行きました。ここもまた後日。

今日は岩見沢泊。
明日は、古巣滝川に行き、夕方に札幌入りして特急で帰るのだけど、滝川から何処へ足を伸ばすかは未定です。

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