北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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どこの物?

2017-08-31 20:13:04 | 函館



以前紹介した、西部地区にある「日本最古のコンクリート電柱」。
これに関して、先日、職業柄面白い質問をされた。


「この電柱って、北電(北海道電力)の物?それともNTTの物?」


答えはリンク記事にも書いてあるのだけど、この電柱は、北電こと北海道電力の前身である「函館水電会社」が1923年に設置した物。
なんだけど、本当に今も北電なのかなと思って、番号票に注目してみた。





あ、間違いありませんね。
確かに北電の所有物です。





最古のコンクリート柱のすぐ側に立っている同型の電柱。
これは1996年に建てられた物なのだが元々、最古の電柱と同型の物が建物を挟んで設置されていたのが、1971年に道路工事によって撤去されてしまい、撤去から二十五年経って再建されたもの。
当時、二本の電柱は「夫婦電柱」と呼ばれていたのだが、現存する二本は七十三年も差があるため、夫婦どころか、お爺ちゃんと孫娘、いや、どうかしたらひいお爺ちゃんかもしれない感じです。





最後にもう一度この写真。
私がこの写真を撮っていたら、側を歩いていた観光客らしい女性二人が足を止め、案内表示板を見て「こんなのあるんだ~」という話をしていました。
観光で来られた方に、スポットを一つ紹介して差し上げることができ、よかったです。
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冬の魚

2017-08-30 20:16:17 | 函館



西部地区、金森倉庫に近い「函館西波止場」という物産展の前にある自動販売機。
「GOKKO」とありますが、これは見た目が布袋尊に似ていることから「ホテイウオ(布袋魚)」とも呼ばれる「ゴッコ」という魚をデザインしたもの。

ゴッコとは、冬場に海岸にやってきて産卵する魚で、函館周辺では、これを主たる具材にした「ゴッコ汁」や「ゴッコ鍋」というのが、冬の定番料理となっています。
こちら
しかし、北海道でも函館周辺以外ではさほど知られていないようで、我が家でも冬はよく出てきますが、札幌にいる私の両親に「ゴッコ送るから」と電話で話した時、「ゴッコって何?」と聞かれてしまいました。
そういや確かに、函館に来るまでは私も知らなかったかも。

でも、個人的にこのデザインはちょっと気になる。
我々函館の人は「GOKKO]の表記があれば、「ああ」とすぐ分かるけど、何も知らない人が見ると、何だか熊さんのように見えなくもないかも・・・。
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最古の円形歩道橋

2017-08-29 19:41:31 | 札幌





















札幌市白石区菊水にある「菊水歩道橋」という円形歩道橋。
六叉路(六本の道が一箇所で交わる)という都会ならではの場所で、1971年に竣工された、国内最古の円形歩道橋です。
高い所から見ると、道路上に大きな輪っかがあるように見えるんだけど、気兼ねなく上って見られるような高い建物がないので(高い建物自体は、すぐ側に三軒ほどある)、航空写真をリンクさせておきます。

(航空写真)
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函館と同じ視点で

2017-08-28 19:33:29 | 札幌



札幌市中心部をぶらり歩きしていると、中心部を南北に流れる「創成川」沿いに、何やら興味深い物を見つけた。





おや、何やら像が設置されてますね。





この「大友亀太郎」とは、相模国(神奈川県)下足柄郡西大友村(現・小田原市)の出身で、1858年に蝦夷地に渡り、1866年には箱館奉行に蝦夷地開墾の計画書を提出するとともに石狩地方開拓の命を受け、札幌市元村(現在の東区で「元町」と呼ばれるエリア)を開墾し、札幌の街づくりの発端とした人物。
箱館奉行という言葉が出てきたけれど、1858年にやって来たのは、実は札幌ではなく「渡島国」現在の木古内町で、「箱館在木古内村開墾場取扱」という役職を命ぜられ、現在の木古内町と北斗市(旧大野町)に当たる地域の開墾に取り組んだとされている。
その能力を高く評価した箱館奉行は、先述のとおり1866年に石狩地方開拓を命じ、合わせて「蝦夷地開拓掛」の役職を与えている。

大友が石狩地方開拓で従事したことの中に用排水路の掘削があり、1867年に「大友堀」と呼ばれる、全長約4km幅約6尺(1.8m)の水路を開削。
現在はこの堀の下流部分は埋め立てられて道路に変わっているが、一部が「創成川」となってその姿を留めています。

「大友亀太郎」「大友堀」という名前は聞いたことがあったけど、詳しいこと、とりわけ道南地方にも大きな足跡を残していたということは全く知りませんでした。
堀の下流部分は埋め立てられて道路に変わっていると書いたけど、「ブラタモリ」のように痕跡を求めて歩くということも面白そうだなあ・・・。








「創成橋」という橋。





何やら歴史がありそうだなと思ったら、やはりそうでした。
市内最古の石造橋で、2010年に、土木学会選奨の「土木遺産」に認定されています。
因みに、「道内最古の石造橋」は、函館にあるこちらですが、こちらは選奨土木遺産には認定されていません。
それはちょっと複雑な気も・・・。





函館周辺を歩いて「土木遺産」にも注目するようになってくると、最近は函館以外の町でも、函館と同じような視点で町歩きをするようになってきました。
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記憶が蘇る

2017-08-27 20:59:34 | その他テレビ全般
今年の「24時間テレビ」。例年同様楽しませていただいたけど、一番良かったのは、日本テレビの「歴代朝の顔大集合」の企画。
何といっても、久しぶりに、「トメさん」こと福留功男さんの元気なお姿を拝見することができ、「ズームイン!!朝!」もさることながら、「アメリカ横断ウルトラクイズ」や「高校生クイズ」に夢中になっていた頃の記憶を蘇らせることができたのは、観ていて本当に嬉しかった。
高校1年生の時の「高校生クイズ」北海道予選で、私達のすぐ側にいた他校のチームが、壇上の福留さんに向かって、「いいぞ、トメェェ~!」と叫んだところ、福留さんは声のする方向をギロッと睨んで「トメと呼ぶな、福留と呼べ!」と一喝したということがあったのだが、今回のこの企画は、大変失礼ながら、そんな風に福留さんにエールを送ってしまいたくなるくらい、素晴らしい企画だったと思う。





三年間ずっと予選敗退だったけど、私にとっては一生の思い出であり、このカードも宝物。
最近はお見かけする機会が少なくなり寂しいと思っていたけれど、まだまだお元気で頑張っていただきたいと思います。
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