北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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繋がっている公園

2021-08-14 16:12:57 | 札幌

 

写真は、札幌の大通公園。

 

 

 

写真と地図のとおり、碁盤目状に区画されていて、丁目と丁目の界に道路が通っています。

 

 

 

なんだけど、ここはそうではなさそうですね。

 

 

 

現場はこちら。

確かに、ここだけ丁目界に道路が通っていません。

何か理由があるのかな・・・。

 

 

道路の延長線上に何かがあるのかなと思って行ってみると、そこにはこちらが。

 

 

滑り台として遊んでいるお子さんがいますが、これは遊具ではなく、彫刻家イサム・ノグチ氏の代表作「ブラック・スライド・マントラ」という作品です。

 

 

そのすぐ側に、子供たちが遊んでいる小さな山があります。

 

 

札幌市がノグチ氏に、大通公園のシンボルとなるような彫刻作品の制作を依頼し、「ブラック・スライド・マントラ」の設置が決まったとき、札幌市としては、この小山を撤去して、そこに設置することを考えていたそうなのですが、ノグチ氏がそれを拒否して現在地を提案。

それまで、現在地である西8丁目と西9丁目の界には、他の丁目界と同様に、公園を南北に貫く道路があったところ、それを潰して公園を繋げることで、「ブラック・スライド・マントラ」が現在地に設置されたということなのだそうです。

 

(「プレイスロープ」というのが、写真の小山です)

 

 

 

 

何気なく通り、何気なく子供たちが遊んでいる公園に、このような興味深いエピソードがあったんですね。

コメント
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