広島の土石流災害の全貌が明るみになるにつれあらためて自然の猛威と被害の甚大さを痛感する。
死亡・行方不明併せて分かっているだけで80名超、今となっては一刻も早い救出作業を願うばかりである。
広島はかって筆者が数年間勤務した地であるだけにとても他人事とは思えない。
あの安佐南区から通勤していた同僚もいた。
地域はいつどんな形で「平常」を取り戻すのだろうか・・・・。
災害はいつも突然やってくるのだが一つ注目したいのは国交省の土砂災害危険個所指定である。
広島県が3万か所以上と全国一だそうだが地元自治体はどう受け止め何をやってきたか。
ただ一概に自治体を責めるわけにはいかないだろう。
一方で地域人口増加が至上命令とあれば「多少無理をしてでも宅地開発を」という気持ちも分からない訳ではない。
まさに二律背反なのである。
最後は住民の自己責任なのかもしれないがそのためにももう少しきめ細かなミクロ地域情報の提供があってもいいのではないか。
花崗岩が風化した脆い「まさ土」という地質も一体どれだけの被災者が認識していたのだろう。