舛添知事の杜撰極まる公費の使い方が問題となっている。それを、この映画はまともに批判しているようである。もっとも、彼の様子をみて作った映画などではない。
もっと、大きく、世界の潮流にも批判をくわえる作品である。登場する人物が、実話とあって、まことにリアルで、その中で、義民あり、人情あり、迷いあり、見栄あり、思惑有りと、また、役者の演技そのものも、みんな達者である。
こんな作品は、滅多にお目にかかれない。武士の家計簿をみた、仙台の人が、吉岡にこんないい話があると作家に訴え、作家がこれに応えて調査研究、感動し、作品にしたという。
富裕層が、タックスヘイブンを駆使してる今の時代の醜い姿の真逆の話だが、現在進行形の人類のプロセスのなかで、こうした物語が「実話」として登場するところがすばらしい。
そのすばらしい力となった人たちが、ケチで、しみったれであった人の真意を知ったときの驚き、協力する力、豊富なテーマを内包して、素晴しい作品になっている。これは、必見の作品である。
昨日が、上映初日だが、ひさしぶりに、かなりの観客数で、そのことも嬉しいことであった。このような作品がヒットすることは、世の中捨てたものではないと感じさせる。つくづく、世の中、良くしていきたいものだ。