憲法は、国民のためにある。為政者から守るためのものである。それを為政者は、国民を縛る道具にしようとする。
改憲騒ぎの中に、そんな道筋のあることがわかってきた。うかうかしていると、とんでもない方向へと、国を引っ張っていく。
安部政権は、憲法解釈をいとも簡単に変えた。法の番人たる内閣法制局のヘッドを取り替えて、自分の意向に従わせるという荒技をやってのけた。
選挙で多数を占めれば、好き放題になんでもやる。武器産業を起こし、自衛隊を集団的自衛権の名のもとに、海外に派遣することも厭わず、戦争だって、やりかねない。
集団的自衛権あり、となれば、アメリカの意向に従って、どこへでも、戦争に行くことも厭わないということである。否応なく、アメリカの戦争に、巻き込まれることになる。断る術もなく、ズルズルと戦争勢力の一員となってしまう。
平和憲法があって、戦後、戦争に巻き込まれることはなかった。だが、安部政権になって、様子が一変している。いま、まことに、危険な状態にある。
選挙で多数をとれば、なんでもする危険性がある。そのための布石をうってきている。有名キャスターの降板、秘密保護法、報道に対する牽制、あちこちで、その動きがはじまっている。警戒しなければならない。