何事も実態をしらなければ、対策を誤る。戦争が悲惨な状態を招くことは、知っているつもりでいても、心底そうかどうかは、体験していない以上、多分わからないといったほうが良い。
中国や韓国の様子から、急速に自国の防衛論議が活発になり、憲法9条の改悪のシナリオが取りざたされるようになってきた。
中国がチベットや、東南アジアで拡張主義の本音を出していて、国力の増加とともに、その態度が大きくなり、空母を新たに建造するなど、刺激が強くなってくるなかで、本当に攻めてきたらどうするのか、という議論になる。
闘うのか、戦わないのか、逃げるのか、選択が具体的になれば、平和はたちまちのうちに、消滅する。憲法9条をもっていることで、これを変えないでいくのならば、やる道は一つである。
外交、オピニオンリーダーとして、やるべきことをやらねばならない。拡張主義や、理屈の通らないところとは、大いに議論しなければならない。
思えば、国際関係というのは、まともな論議が展開されていない。自国は核武装をやめようとせず、他国にはさせないという。そして、核の力を背景に、自国の利益誘導に邁進する。そんなことで、うまくいくはずがないのは、誰の目にも明らかではないか。
当たり前の論議を、始めなければならない。道理を通す姿勢が重要である。実態、事実を把握しながら、対策を具体的に実行していくことである。