大阪府の成績が振るわないらしい。まあ、47都道府県があれば、どこかがトップとなり、ビリがどこかになるのは、当然であって、成績の振るわなかったということは、努力の具合が相対的に充分ではなかった、ということになる。
では、成績の良かったところは、どんな努力をしているのか。これが、記事に充分でてきていない。結果だけを報道するのは、簡単だが、そこから取材が始まる。また、逆に、なぜ成績があがらないのか、分析があまりなされていない。
それは、これからということか。追跡の記事が重要であり、個々人の努力についても、努力の仕方、ノウハウみたいなことは、意外に語られないし、具体的な話が、あまり聞かれない。
どうすれば、算数ができるか。どこがひっかかているのか、その解決ノウハウなど、もっともっと記事にすべきだろう。新聞記者は、文化系ということになるからだろうが、数学に強い人が志望する分野ではないかもしれない。
だからといって、数学に関する記事がない、というのは寂しいし、積極的な分析、実態の報道を強めてほしいと思う。
世の中、すべての分野の学問が必要なのであり、小学校、中学校、高校レベルの学力をめぐる教育の問題点など、もう長い歴史があって、経験的に、明らかになっていることだろう。
少しずつでもいいから、改善のための具体的な、ノウハウの取材し、記事にしてほしいものだ。そういう記事がどんどん出るようになれば、記者のみならず、国民一人ひとりのレベルは、格段にあがるのではないか。