人と人とのつきあいは、濃淡いろんなあり方があると思うが、生まれる時も死ぬときも、結局は一人であって、誰かとなにもかも一緒というわけにはいかない。
もちろん生きていく最中というのは、一人で生きていくことはできず、多くの人の助けを得ながら、また、自身も人のためにはたらきながら、過ごすのだが、その最中においても、個をキチンと持って、そのときどきの選択をしなければならない。
その際のみずからの姿勢が、誰かのいうがままとか、誰かに追従ばかりであるのは、かなり寂しいことである。若い頃は致し方ないとしても、時期がくれば、自己判断で行動したいものだ。
と書いたものの、最近は若い人も自分の意見を、結構主張しているようではある。先輩が飲み会などに誘っても、簡単に断るとか、昔とはかなり様子が違うようだ。他方では、仕組み的にいいように使われていても抵抗するとか戦うとかはせず、世の中の仕組みについて、真剣に考えるという姿勢には欠けているように見える。
結局は、人と人との関係は、淡交がいいような雰囲気である。