遺伝子操作でガンは怖い病気ではなくなると、今朝のテレビが報じていた。日新月歩の速さで、医学は進歩しているようだ。いよいよ簡単には死ねなくなる時代の到来が間近いということのようだ。
そうなると、長い人生を如何にすごしていくか、生きがいをどう持つのか、人間として生きるということは、どういうことなのか、時間があるのだから、真剣に人生に向き合うことが重要だ。
死んだ父は、自分らの時代はいつ死ぬかということで、先のことをあれこれ考えたりしなかったという。したがって、まじめな努力を積み重ねるという気にはなれなかったと言っていた。
といって、刹那的な生き方であったとはみえなかったし、真面目に生きているようにしかみえなかったけれども、本人としては、先をみて、積み重ねるような努力をする気にはなれなかったということだと思う。
かつては、5年後、あるいは10年後といっていた見通しが、最近はどんどん早くなって、半年、一年先には、見通しがたつのではという具合の、医学の進歩ぶりは、人間社会にどんな影響を与えてくるだろうか。
北朝鮮や、その他の地域における紛争など、こういった進歩と無縁なのだろうか。人類社会の進歩のプロセスがどのようになっていくのか、注視したい。