正義ということばは、今や死語なのだろうか。政治家、行政、為政者、企業、介護施設等々、正義を念頭において、日々活動を展開しているわけだが、本当にそうなっているだろうか。
儲けさえすれば、若者たちをクイモノにしても構わないという企業の経営者はいないだろうか。どこも、厳しい経営環境のなかで、知恵をしぼっているのだが、社会全体として、経営者、そこで働く人々、年金生活者、青少年、児童、赤ん坊にいたるまで、政治は、思いを隅々にまでいたらせているだろうか。
とかく、自分のセクトの為には、熱心だが、敵対組織を設定して、「うわさ」をまきちらし、とんでもないデマ情報を流すことについても躊躇しないという組織はないだろうか。
宗教組織となれば、違う宗派に対して、鋭い攻撃を加え、命のやりとりまでする。こんな現状をみるたびに、人間にとって、普遍的な正義とは何か、考えなければならないと思うが、あまり、正義がどうのこうのという話はきかない。
自民党は、民意を反映しない選挙制度のもとで、議席を不当にかっさらって、いよいよ憲法改悪路線を走ろうとしている。戦争をしない国から、戦争をする国へと大転換を図ろうとしている。
選挙中は、声高に憲法改定を叫ぶことなく、終われば、早速この調子である。どこに正義があるのか。だましうちの詐欺師の手口を臆面もなく実行している。そして、口だけは「謙虚に」というのである。謙虚に野党の質問時間を削減するのである。こんなわかり易い悪党が、はびこっている現状では、正義はいよいよ大事である。