今朝、長年我が家に住み着いていた、ノラ出身の飼い猫が死んだ。長命で、おそらく20年近くになる付き合いであった。
途中、家出をしていた時期が5年ほどあって、帰ってきた時には、他の猫の猛烈な威嚇、反感にあったり苦労もあったが、その都度、お尻をむけてやりすごす。相手にしないのである。
その内、威嚇していた若い方の猫も、なれてきて、体を舐め合ったりするようになった。まるで、いずれそうなると見越していたような態度であった。
家出前は、庭に住んでいた猫だったが、他の猫の弾圧に耐え兼ねて、家を出たのであった。その後、5年ほどしてから、とおりを隔てた向かい側から、声かけをしてきた。気が強く、なき声がでかい。
通行している人は、自分に声がかかったかと思われた人もいたが、猫の視線は、当方にあり、何度かそんなことがあって、ついに、我が家に帰ってきたのである。
今度は、最初から家のなかで棲む家猫となって、穏やかな晩年をすごした。多くの猫とつきあってきたが、おむつになった最初の猫である。当初は、ペット用のおむつをしていたが、人間サマの新生児用のほうが、リーズナブルで、これを何袋使ったことか。
足腰が立たなくなった時もあり、もうダメかと思ったこともあった。骨を皮ばかりになって寝ているばかり。ところが、突然食欲がもどり、再び元気を取り戻し、足腰も立つようになったりした。
猫にも様々な性格、生き方があり、本当に感慨深い。今日は日曜日であり、あすからは年末年始の休暇にはいる。したがって、公共団体は対応できない。
で、民間のペット葬儀の業者の出番となる。多くの業者がいる。インターネットで検索して、予約した。今日中に、来てくれるという。
長生きだっただけに、最後は、まことに安らかであった。眠ったまま、そのまま、旅立った。