フィギュアの競技をみていると、努力が必ず報われるとは限らない現実を思い知らされる。だが、成功しようと、失敗しようとも、それは、いずれにしても大したことはなくて、人生ドラマの味付けにすぎない。
真央さんの悲しみは、わかるけれども、それはそれでいいのではないか。人間らしい現実の側面を見せてくれた。誰にもできない技術を持っていることが、アダとなっている感じがあるが、それもまた人生である。
スポーツが、ビジネスの対象となり、人間活動にとって、楽しみであり、感動を呼ぶものであり、情熱の対象であることは認めつつ、あまりに、深入りしてのめりこむことは、健康的ではないような気がする。
オリンピックは、スポーツのさまざまな側面をみせてくれる。10代の若者が、人生を決めるような出来事に遭遇している。悲劇と喜びと、ドラマの連続。
それにしても、何度練習で成功しても、本番で、成功するとは限らない競技というのは、なんと苛烈なものだろう。