空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

話題となった作品を読む

2012年03月08日 09時40分40秒 | 思考試行

文芸春秋の3月号は、大人気で、いつものスーパーの書店では売り切れだった。家内が、気をきかして、外出の際に大型書店で購入してきてくれたので、件の芥川賞作品の掲載されている当該3月号をゲットできたのである。

今回で、審査員をやめるという石原氏の評価は、いずれの受賞作品に対しても、高いとはいえず、なるほど、両作品ともに、感動とか、痺れるとかいう感じはなかった。

ただ、円城氏の作品は、研究者だったという氏の経歴を彷彿させるもので、量子論を思わせる展開が新しく、ただ、だからどうなのという感じもないではない。

新しいもの、分野をつくることの難しさを思う。何か自分でも作れないものかという思いがでてくる。もっと、総合的で、本質的で、人間の努力のつみかさねてきた成果をふまえて、あたらしい世界を構築できないものかと空想するのである。

あるいは、具体的にモノを作ることにも、惹かれる。こういう作品にふれると、なにかしらの刺激を与えられる。そこに、こういう「賞」の意味があると思うのである。