間違っているなと思えば、正すことはあたりまえだが、心がけているのと、そうしないのでは、たいへんな違いがある。
間違えようと思って間違えるわけではないが、どうしても、間違いは発生する。そのときには、潔く過ちを認めて、改善する努力を開始する。相当辛いこともあるだろうが、それは、仕方ないことであって、受け入れなければならない。
精神的に健全であることは、個人にとって、大事である。これを、なおざりにして、富や名誉をもとめて、たとえ得られたとしても、そんなものは、いいものではありえない。
何が間違いかを、判断することは、難しいことでもある。自分を誤魔化し、思い込むという手段もあるからだ。それでも、どこかで、そのことを知っている自分がいるかどうかである。
他人の立場、思いを考えようとはしない人は、自己本位を躊躇したりしない。それが自然体であるようで、こういう人と付き合うのは、本当にかなわない思いがする。
こういう人が、そのことに気付いて、変わったとすれば、どんなにすごいことかと夢想するのだが、その可能性はほとんどみこめず、むしろ期待しないことが、さびしいけれども対応策である。