空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

「招かれざる客」をみる

2012年03月07日 09時48分39秒 | 思考試行

BSで、みた。黒人と白人女性の結婚をめぐる家庭の問題。古い映画であるが、差別をめぐって、頭で理解していることと、現実との問題が、真正面から取り上げられている。

アカデミー賞受賞作品である。ストレートに問題をとりあげている。いまや、アメリカの大統領は黒人であり、隔世の感があるといいたいところだが、まだまだ、完全に古いテーマとはいえない。

認識を変えていくプロセスが、興味深い。非の打ち所のない黒人医師と、理想的な教育のもとで、まっすぐ育った白人の娘。両親は、リベラリストであり、観念的には人種差別を非難し続けてきた。

ところが、それが、現実となった。困惑、娘と司教以外は、多かれ少なかれ、何らかの懸念を抱いている。そのなかで、黒人の母親と、白人の母親が共感するところ、父親が認識を変えていく過程。

長年の友人であっても、決断して、絶交をいいわたし行動開始をする白人の母親の決断。白人の父親と長年の友人の司教とのやりとり。黒人父親と白人父親の話し合い。

娘の断固たる意志に、白人の母親は、連れ合いの夫にもせまる。はじめての夫婦間の危機。殴りあいや、派手なシーンは一つもない。認識の問題、心の問題である。まじめなテーマであり、人間の原点を問うすばらしい映画であった。