日経に、元首相の細川さんの「私の履歴書」が連載中である。理想ともいえる第二の人生のくらしぶりが、生き生きと展開されている。
今日の内容は、陶芸の道に至った成り行き、友人の個展をみて、ご自身がやる気になって、雑誌をみて、気に入った先生をみつけ、弟子入り志願をして、一年半も、その先生のところに寄宿してワザを極めていく話である。
白洲正子さんとの、付き合いがきっかけのようで、ご本人が認める通りのこだわりぶりが凄い。弟子入りした先生も、面白い。野人と書かれている。現代にも、こういう人がいるんだ。弟子入りする人も凄いが、先生も凄い。
こうしてみると、おそらく個人の生き方としては、満点といえるかもしれない。だが、そこに、不満がある。こういう人は、政治をこころざし、首相までしたのだから、そこで終わりではなく、人間社会への関心を、持ち続けてほしいのである。
世の中の不合理に目を向け、これに対する「こだわり」を持ち続けてほしいのだ。それが、不満である。このこだわりの強さを貫徹すれば、今は、権力をもたないが、元権力者としての仕事があるのではないか。
庶民に対する温かい目がないような気がするのである。もう自分の世界にはいって、何が悪いかと、やるべきことは、やったのだ、という満足感に浸っている。それも、いいのはいいのであるが、何か不満を言うとすれば、そのことである。
作った陶器を、莫大な金額で売りさばき、それを世界の貧しい人達に配るとか。それは、安直な思いつきか。それはともかく、自分の世界のみにとどまらないで欲しい気がするのである。
今日の内容は、陶芸の道に至った成り行き、友人の個展をみて、ご自身がやる気になって、雑誌をみて、気に入った先生をみつけ、弟子入り志願をして、一年半も、その先生のところに寄宿してワザを極めていく話である。
白洲正子さんとの、付き合いがきっかけのようで、ご本人が認める通りのこだわりぶりが凄い。弟子入りした先生も、面白い。野人と書かれている。現代にも、こういう人がいるんだ。弟子入りする人も凄いが、先生も凄い。
こうしてみると、おそらく個人の生き方としては、満点といえるかもしれない。だが、そこに、不満がある。こういう人は、政治をこころざし、首相までしたのだから、そこで終わりではなく、人間社会への関心を、持ち続けてほしいのである。
世の中の不合理に目を向け、これに対する「こだわり」を持ち続けてほしいのだ。それが、不満である。このこだわりの強さを貫徹すれば、今は、権力をもたないが、元権力者としての仕事があるのではないか。
庶民に対する温かい目がないような気がするのである。もう自分の世界にはいって、何が悪いかと、やるべきことは、やったのだ、という満足感に浸っている。それも、いいのはいいのであるが、何か不満を言うとすれば、そのことである。
作った陶器を、莫大な金額で売りさばき、それを世界の貧しい人達に配るとか。それは、安直な思いつきか。それはともかく、自分の世界のみにとどまらないで欲しい気がするのである。