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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

犯罪撲滅のために総論待望

2010年01月20日 06時17分50秒 | 思考試行
犯罪が、何故起こるのか、その置かれた環境、そうしなければ生きてはいけない条件、病気、裏切り、愛なき世界、共生している社会の中で、起こる犯罪は、社会のどこが不備であるかを、如実に示してくる。

その対処は、原因を究明すれば、自ずと出てくるだろう。厳罰とか、取り締まりとか、ではなく、別の対策があるはずである。原因を明確にしないと、対策の完成度は高くならない。ハイチの地震で、国情が明かになった。その背景に何があるか。

アメリカのすぐ側にあって、その影響下にあって、何ということだろうか。放置というか、搾取の対象でしかなかったのではないか。他人を道具としてしかみない富者の行いの結果である。世界は、まさに過渡期であって、処方箋が明確にされなければ、いつまでも悲劇が続く。

理念が、充分に検討されていない。各論は、進んでいるのだが、総論がなおざりにされている。人間が生きていくのは、現実に各論部分であるから、総論は、夢であったり、現実化できない空論として見られがちである。

しかし、各論の背景に、思想がなければ、それは危うい。人間社会の味わいは、そこから出てこない。人生劇場のなかで、さまざまな悲劇があって、そこから、深い反省や、対策が搾り出されてくる。この背景のなかで、産み出す総論である。

こういう総論は、従来、宗教家に求められてきた。今や、科学技術の進歩のなかで、それは当然、彼らの役割ではない。彼らに出番を与えてはならない。そう直感するのだが、大きな法則的な存在が、現実にあって、それを無視するわけにもいかないのである。