するべきこと

生涯で、何をし残しては悔いが残るものだろうか。財産や、名誉や、権力を得たとしても、それが何だろうか。

基本は、くらしぶりが、健康で、お互い助け合って、いければ、いいということではないだろうか。

人のくらしぶりには、関心がなく、ワレガワレガの人生には、なんの魅力もない。

少しのお金と、勇気と、優しさと、・・・、なんてことも聞いたことがあるが、その辺に正解があるように思う。

いったん、ハンデを負うと、なかなかそこからの立ち直りは困難である。普通にもどることは、なかなかできない。元受刑者のくらしぶりをテレビで見た。

社会的に、贅沢でない暮らし、言ってみれば、大寺院の修行僧のような暮らしは、健康そうである。こういう暮らしは、のぞめば、万人に保証されるべきではないか。

そのために、必要な経費は、みんなで持つようにする。格別の仕事をするわけでもなく、生産にも携わらなくても、生存は誇りをもってできる、これぐらいの最低保証があれば、それで、人間は生きていける。

さもなくば、それとは、違う生き方を選んでもよい。それが、本筋であるけれどもそれに拘ることもない。

芸術や、美術、どうしても生存に必須とはいえないような分野では、誰もがこれを職業にはできない。それでも、そうすることが自分の人生で、それが生きがいであると言う人は、そうさせてもいい。

犯罪をしなければ生きてはいけない世の中にしないためには、それもアリだ。

一方では、遺産を手にして、俄かに贅沢な時計や、貴金属を入手したなどの話を聞く。貧しい暮らしをながく続けてきた、その反動のようである。それを身近な人間に、見せびらかしているという。

それが、人間の水準ということなのだろうか。慈善団体に、寄付すれば正解だろうか。