自分の価値観が絶対とは思わないこと

自分の意見を持つことは、大人ととして、当然であり、またそうならないといけないと思う。しかし、それが絶対に正しいとは思わないことも重要である。自信がないというのではなく、あるいは、それを越える考えかたがあるかもしれない、という余裕をもっていることも重要といいたい。

聞く耳を持たない人は、自信に溢れた解りやすい人生を過ごすことになるのかもしれない。しかし、それによって、迷惑を受ける多くの人が生まれることにも、思いをいたして欲しい。自分の誤りに気付く機会を、自分で用意しておくことも必要である。

だからといって、フラフラ揺れるようでは困る。自身の考え方を構築するためには、自分自身の努力は、当然必要であるが、常にその点検を怠りなくしているかどうかにかかっている。誤りなきを期して、しかも周囲の考え、相手の考えを把握しながら、総合的に、自分の考えを持ちたい。

誰かの受け売りであったり、なんとなくの水準から、自分自身の考えというものを持つようにならなければ、なんの人生かと言いたい。そうでなければ、人生を生きたとはいえないのではないか。

そのうえで、なお、自分の価値観が絶対であるとは思わずに、常に点検することが必要であると思う。