この本をみると、人道援助にも、成功しているもの、美辞麗句と上手な寄付集めだけで、実際の援助行動がうまくいっていないものもあるようだ。西欧流の自らの価値観を押し付けていこうということでは、うまくいかない。
「アフガニスタンの診療所から」という中村哲さんの本に、偶然めぐりあって、大量のお金や、武力をつぎ込んで、次々と失敗している欧米系の援助活動の実態を知ることとなった。
中村さん達の、ペシャワール会の地道な活動の実情がこの本の中に出てくる。オバマ大統領にも見てもらいたいものだ。それにしても、真剣に物事にとりくむのは、難しい。少なくとも、困難な状況の現地に行くのだから、どこも一生懸命には違いないと思うが、本当に現地の感情、慣習、考え方に理解力があるのかどうか、なじむことが、できるのかが問題のようである。
中村さんも、キリスト教徒のようであるが、宗教上の思想から出た行動ではないと思える。むしろ、人間的な、考え方からであって、ちゃんと地に足をつけて活動しておられることがよく解る。本には、みずからの宗教上の考えは、述べられていない。地上のことは、人間の仕事である、と思っておられるのだろう。
この本は、日本にいれば、絶対にみることのできない世界、考え方を提示している。価値観に大きな影響を与えられる本である。儲けにキュウキュウとしている連中、人を踏み台にして、踏みつけにして、平気でいるものに、とりわけ読んでもらいたいと思うが、それは、無理なのだろうか。
「アフガニスタンの診療所から」という中村哲さんの本に、偶然めぐりあって、大量のお金や、武力をつぎ込んで、次々と失敗している欧米系の援助活動の実態を知ることとなった。
中村さん達の、ペシャワール会の地道な活動の実情がこの本の中に出てくる。オバマ大統領にも見てもらいたいものだ。それにしても、真剣に物事にとりくむのは、難しい。少なくとも、困難な状況の現地に行くのだから、どこも一生懸命には違いないと思うが、本当に現地の感情、慣習、考え方に理解力があるのかどうか、なじむことが、できるのかが問題のようである。
中村さんも、キリスト教徒のようであるが、宗教上の思想から出た行動ではないと思える。むしろ、人間的な、考え方からであって、ちゃんと地に足をつけて活動しておられることがよく解る。本には、みずからの宗教上の考えは、述べられていない。地上のことは、人間の仕事である、と思っておられるのだろう。
この本は、日本にいれば、絶対にみることのできない世界、考え方を提示している。価値観に大きな影響を与えられる本である。儲けにキュウキュウとしている連中、人を踏み台にして、踏みつけにして、平気でいるものに、とりわけ読んでもらいたいと思うが、それは、無理なのだろうか。