ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ダイアナの選択』

2009-02-01 16:38:31 | 新作映画
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


(原題:The Life Before Her Eyes)

「う~む。
これは日本語のタイトルのつけ方がうまい。
決して嘘を言っているわけじゃないけど、
映画本体と同じ。
巧みにミスリードされる。
なんて、こんなことも
あまり言ってはいけないんだけどね」

----確か、ユマ・サーマンが主演しているんだよね。
主人公はダイアナってことか。
「ところが彼女を演じるのはユマ・サーマンだけじゃないんだね、コレが。
17歳のダイアナに扮しているのはエヴァ・レイチェル・ウッド
じゃあ、まずは物語から。
“自分探し”でツッパッた生き方をしているダイアナ。
彼女はロッカールームで煙草を吸っていたところを、
危うく先生に見つかりそうになる。
そんなダイアナを助けてくれたのが
品行方正なモーリーン(スーザン・サランドンの娘エヴァ・アムーリ)
以来、ふたりは仲よくなるんだけど、
とんでもない事件が発生し、
ふたりを引き裂いてしまう」

----ニャにが起こるの?
「いつものように
トイレでたわいもないお喋りをしていたところに
突然、クラスメイトのマイケルが銃を持ってやってくる。
すでに、校内を血の海に染め上げている彼はふたりに
銃を突きつけ、
『どっちを殺す?』と聞く……」

----うわあ。ヒドい話だニャあ。
「詳しく話すのは避けるけど、
映画は、この日を軸に、
それまでのふたりの出会い、些細な喧嘩、
ダイアナの恋人のこと、
さらには母親となった32歳ダイアナ(こっちがユマ・サーマン)の
事件のメモリアル・デイにおける娘の失踪など、
いくつかのできごとを時制をバラバラにして描いていく。
ところが途中から、その時空が妙な歪みを見せてくる」

----どういう意味?
「現実感が乏しく、
つかみどころのない感覚になってくるんだ。
もしかしてこの中の誰かは現実にいないのではないか?
あるいは誰かの夢なのか、それとも妄想なのかも…。
そういう感じだね」

----ニャるほど。
「その現実感が崩壊していく感覚を
受け入れられるかどうかで、
この映画への評価は変わってくるんじゃないかな」

----えいは、どうだったの?
「観ている間は、
納得がいかなかったり
辻褄があわないような気にもなったけど、、
もしかしてもう一度見直したら、
なるほどとなるかも。
これはそういう映画だね。
悪夢感覚の出し方は上手いと思うよ」

----ふうむ。
でもさっきからニャにか言いたそう。
うずうずしてるでしょ。
「バレたか(笑)。
ではネタバレギリギリで、キーワードを。
(1)郵便屋さん(2)ゾンビーズ(3)原題」

----ニャンだそれ?

           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「悪夢感覚ってよく分からニャい。フォーンはぐっすり寝るからニャあ」もう寝る

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
■由香さん (えい)
2010-01-16 10:28:53
おはようございます。

そう、後半、いよいよすべてがあきらかになるというところあたりから、
ぐらぐらっと、世界そのものが揺り動かされたような不思議な感覚。

『ステイ』のことを指摘されたときには、
あっと思いました。

ありがとうございました。
返信する
こんにちは~♪ (由香)
2010-01-15 09:57:23
お邪魔します♪

>現実感が乏しく、
つかみどころのない感覚になってくるんだ
そうそう!
斜めの場所にずっと立っているように変な感覚になるんですよね~
私はラストで一瞬「へっ?」と思いましたが、暫くするとジワジワと感動らしきものが押し寄せました。
こういうバラバラのピースが後から繋がっていくような映画も結構好きです♪
返信する
■migさん (えい)
2009-02-06 15:29:50
そういえばユマ・サーマン、久しぶりですね。
昨夜は帰宅が遅くコメント&TBのお返しが遅れてます。
これはmigさんから教えていただいた携帯からです。
返信する
こんばんは☆ (mig)
2009-02-05 17:28:59
えいさんご覧になったんですね!
というか私が観たいの続々みてて羨ましい♪
これ一昨年トロント映画祭で観て、
良かった一本です
ユマサーマンの久し振りの映画ですね、
やっと日本公開決まりひとり喜んでました♪
帰宅したらTBさせてもらいますね~☆
返信する
■亜蘭真主美人さん (えい)
2009-02-03 10:54:16
おはようございます。

あらら、ツッコミが入ってしまった。
危険ゾーンに足踏み入れてますか?
コレはおしかりを受けそうだ(汗)。

その翻訳本のタイトルカッコいいですね。
映画も、冒頭、やたらろ花をクローズアップで写していましたし、
まあ、あそこもいま考えると意味ありか。

『コラライ』、観ましたよ。
でも黒猫には気づかなかったなあ。
『ジャイアント・ピーチ』、
世評に反して僕は好きです。
返信する
困ったニャどう書こう? (亜蘭真 主美士)
2009-02-02 23:56:52
ってかんじ  の声が聞こえてきそうな文面だっ!!
この作品の紹介はすごく苦労しそうだなとおもってました。「さあどっちを選ぶ」「わたしじゃなく彼女にして」というあたりで、とめておけばいいんだろうけど。それじゃあ紹介にならない(それだけじゃあ、ひと会話で済んでしまうし・・・。それ以上書いちゃうと、ネタバレしちゃいそうになるし・・・(感のいい人は分かっちゃいますよね)それで、やはり危険ゾーンに足を踏み込んじゃった文面です。
内容しって読むとおもしろいのですが・・・。で、原題もヒドイし仕方ないか?ただ、翻訳本のタイトルは
「春に葬られた光」 こっちの方がイイかんじがするけど(女性客にアピールできそう)まあこのタイトルでもいいか!!つくづく邦題つけるのって難しいですね。

この前のかきこみで、コララインをコラライと間違えてました。黒猫とともに異次元の世界に迷い込む3D作品です。チェックしてね。
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