ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『リンカーン/秘密の書』

2012-10-18 22:45:32 | 新作映画
(原題:Abraham Lincoln : Vampire Hunter)

----『リンカーン/秘密の書』って、
これ、ミステリーか、なにかニャの?。
「やはり、そう思ったか。
ぼくも、ミステリーとまではいかなくとも
ニコラス・ケイジが主演した『ナショナル・トレジャー』
『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』
のような作りなのかと…
ところが、これが想像以上に
スケールの大きなアクション・アドベンチャー。
その意味でもこのタイトルはもったいない。
ぼくは観ながら、これは『リンカーン/ヴァンパイア・ハンター』が
いいのではないかと…。
で、後で知ったんだけど、
この映画の原作がそのタイトルだったんだね」

----えっ。
じゃあ、リンカーンが
ヴァンパイアと戦うってワケ?
それはまた荒唐無稽な…。
「そう思って、
邦題の方を変えたのかもね。
でも、これはどちらかというと
ホームズを“闘う”アクティブな男のキャラに作り替えた
『シャーロック・ホームズ』
『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』
シリーズみたいな感じ。
本作では、
リンカーンは母親をヴァンパイアのひとりに殺され、
その復讐を胸に、
彼は、子どものころから使い慣れた斧を武器に、
このヴァンパイアを狩りまくっていく――
と、こういう設定なんだ」

----でも、それって
日本で言えば、
伊藤博文か誰かが
鬼退治しているようなもんじゃニャい?
いよいよもって変だよ。
「確かに
それだけじゃあ、
あまりにもアイデアとしてチープすぎる。
そこでここでは、
物語の中に、
奴隷制度を一枚絡めているんだ。
ヴァンパイアの食糧供給の隠れ蓑、
それが奴隷制度。
リンカーンはそのため
奴隷制度廃止に立ちあがる。
しかし、それに反対して合衆国を脱退したのが南部11州。
ここに北部23州との間で南北戦争が勃発する」

----オモシロいけど、
ある意味、ひどくニャい?
アメリカの正義と、歴史を
おちょくっている感じ。
「そうだよね。
これを映画化するには
ある“割り切り”が必要。
ぼくが思うに、
だから本作の監督には
ティムール・ベクマンベトフが起用されたのではないかと…」

----その人って、
確か『ウォンテッド』を監督した人だよね?
「うん。
彼は旧ソ連のカザフスタン生まれ。
生粋のアメリカ人監督よりは
本作を映画化しやすかったのだと思うよ。
彼が有名になったのは
ダーク・ファンタジー『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』
この映画と続く『デイ・ウォッチ』で見せた斬新なビジュアルはここでも健在。
なかでも
ゆっくりと踊るパーティが突然無数のヴァンパイアの接近戦へと変わる【死のワルツ】、
全力疾走する1000問う者馬の群れを縫って
まるでサーカスのように、走り、飛びながら
敵と壮絶な戦いを繰り広げる【馬上の戦い】、
そしてクライマックスの戦いの場となる【燃え盛る列車】。
この3シーンを観るだけでも十分にお釣りがくる映画であることは間違いないね」



フォーンの一言「これって、ひとつ間違えればニャんでもありの世界なのニャ」小首ニャ

※まあ、あの馬上の戦いは観ておいた方がいいだ度


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
■daiさん (えい)
2012-11-09 23:27:18
こんにちは。
実は、観終わるまで
この映画の監督が、
あの“ウォッチ”シリーズを作った人と
同一人物ということを知らなかったんです。
でも、確かに他のハリウッド監督とは
一味違いますよね。
返信する
こんばんは (dai)
2012-10-29 00:03:50
【馬上の戦い】、【燃え盛る列車】は非常に斬新なアクションだと思いながら観ていました。確かに言われてみれば【死のワルツ】も必見ですね。
返信する

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