ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ボクたちの交換日記』

2013-02-26 13:54:48 | 新作映画


----これ、ウッチャンナンチャンの内村光良監督作品だよね。
「うん。『ピーナッツ』以来になるかな。
これはよく知られていることだけど、
彼はもとより映画監督を志望。
映画にももちろん詳しくって
バラエティ番組ではミル姉さんとして
けっこう、マジに映画紹介していた」

----でも、今回のお話は、
お笑いコンビの物語。
ニャんだか、ベタな展開になりそうな気がするな…。
「それはそのとおりだったね。
簡単に言えば、
中学時代に、お笑いのコンビを組んだ
田中(伊藤敦史)と甲本(小出恵介)の二人が
なかなか芽が出ずに、
しびれを切らした甲本は、
交換日記で本音をぶつけあうことで
その局面を打開しようというもの。
正直言うと、最初は小出恵介の
あまりにアクティブなセリフ回しが耳についていたんだけど、
実は、これも後半への伏線と分かってくる」

----ふうん。つまりこれは一言で言えば、
青春サクセスストーリーってワケだニャ。
「そう、
その<光と影>を描いているワケで、
確かに目新しいものがあるというものでもない。
同じ事務所のコンビの大成功をよそめに、
ただ、黙々と営業をこなすふたり。
そんな中、田中には同じTSUTAYAで働く恋人・麻衣子(木村文乃)が…
一方の、甲本には同棲している久美(長澤まさみ)との間に
子供(後に川口春奈)ができることで
<生活>が強くのしかかってくる。
さあ、そんな中、彼らは
『交換日記』が触媒となって
新たな<ネタ>にもチャレンジ。
全てを<お笑いコンテスト>に賭けるのだが…」

----いよいよ、普通だ。
ここにドラマを入れるとしたら、
<挫折>がないとオモシロくニャいよね。
どうも決勝まではいかない気がするニャあ。
「まあ、どこまで話していいのか…。
大体、想像したとおりの形で進んでゆく。
ハーバート・ロス『愛と喝采の日々』じゃないけど、
大成するのは一人だけ。
で、時代はあっという間に、
彼らが親となる時代まで進み、
ある<衝撃>(ってほどでもないけど)の事実が語られる。
ぼくが、ちょっと感心したのは、
この段階で、いったん、物語は
情動を外して魅せること。
ストレートに素直な<感動>へと結びつけはしない。
内村監督の演出も
特に映像で凝るようなこともせず、
丁寧に映し出していく」

----勝手知ったる世界というのも大きいんじゃニャい?
「それはあるだろうね。
コントも、彼自身が書き下ろしたみたいだし、
主人公たちの掛け合いも楽しかった。
ぼくは、いわゆる問題作とかよりも
こういう映画の方に好感が持てるなあ」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「伊藤敦史は『陰日向に咲く』でもお笑い芸人をやっているのニャ」いいねぇ


『劇場版 SPEC~天~』では伊藤敦史本人として出ている度
コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

画像はプレスですより。