ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者』

2009-07-01 23:50:11 | 新作映画
----ありゃ、また『NARUTO』?
そうか。
『劇場版NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆』
から、もう一年だもんね。
確か、前作が意外にオモシロかったとか言ってようだったけど?
「うん。今回のも、悪くない。
でも、いつも思うんだけど、
冒頭の部分、これが何が起こっているのかが、よく分からない。
で、その理由を考えてみたんだけど、
つかみの部分でありながら、
そこには、ぼくみたいな一見さんには分からない、
その世界(ナルト・ワールド)の言葉が多く散りばめられていて、
そこでまずついていけなくなるんだね。
第一、人の名前からして普通とは違う。
たとえば『自来也』、これは“じらいや”というんだけど、
言葉だけ聞くと『地雷屋』かと…(笑)。
同じように“が~ら”というから『ガーラ』かと思ったら『我愛羅』」

----(笑)そんな程度の知識で、
この映画の説明できるの?
「まあ、がんばってやってみようかと。
さて、チラシなんだけど、
これがまたまた説明不足。
(1)雲、岩、霧、砂。四つの国の里を守る忍が行方不明。
唯一被害を受けていない火の国に疑惑の矛先が向けられる。
(2)時を同じくして、カカシが里を抜けたことが判明。
と、ふたつのことが並行して書かれている。
しかし、これは元をただせば、同じところに行きつく。
実は、血継限界の持ち主であるサスケが綱手に術をかけてもらい、
無意識に近い状態で敵(実は綱手の昔の仲間)の元に向かったという設定。
この敵というのが、相手の術を全部自分に取り込むため、
どうやっても勝ち目はない。
そのため、カカシは自分の命と引き換えに、
敵を異界へ連れ込もうとしたわけだ」

----まず、その血継限界というのが分からニャい。
「これもチラシから引用するね。それによれば
忍術として発揮される強力な特殊能力。
一族によって代々受け継がれ、
様々な種類がある……ということらしい。
ここにまた万華鏡写輪眼とかも出てくるから、
正直、細かいところはよく分からなくなるんだけど…」

----じゃあ、ダメじゃん。
「でも途中からは、
さまざまな忍術の掛け合いなどのアクションが中心に。
そして何よりも繰り返しナルトの口から語られるテーマにより、
いつしか、だれもが映画の中に引きずり込まれるという寸法になっている」

----ニャンなの?そのテーマって?
「これはね。
またまた『仲間』。
実は近いうちにしゃべろうと思っている
『ごくせん THE MOVIE』もそれがテーマ。
しかし、コミックやテレビが基になっている劇場用映画は、
ほんと、この『仲間』がテーマってのは多いね。
今回の場合、ナルトが里の掟に逆らってまでも、
カカシを連れ戻しに行こうとする。
カカシというのは、ナルトの教官にあたる。
彼はナルトに『忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる…
けどな!仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ。 』
と教え、
ナルトはそれをずっと守ってるというのが今回の骨子だ。
このテーマは、原作者・岸本斉史にとっても最重要らしく、
最後には、彼のメッセージも流れる。
これは、その熱い思いがスタッフに乗り移った映画と言えるだろうね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それが“火の意志”ということなのかニャ」小首ニャ

※今年は皆既日蝕の年。『ポケモン』の日蝕に続いて金環日蝕も出てくる度

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