ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ブレイブ ワン』

2007-09-12 00:46:16 | 新作映画
(原題:The Brave One)

----久しぶりのジョディ・フォスターだね。
あれっ、銃を手に悩んでる……。
しかもプレスには「許せますか、彼女の“選択”」。
どうやら、ヒロインが殺人を犯しちゃう映画のようだね。
「はい。ご明察。
もう、フォーンに全部言ってもらった気がする。
ぼくもこの案内をもらったとき
『告発の行方』みたいな流れを想像して…。
主人公が被害にあって復讐に燃え、
最後、一線を越えちゃう…」

----やはり、そうか…。
「もう少し詳しく説明すると、
主人公はDJのエリカ(ジョディ・フォスター)。
恋人とセントラルパークでデート中、
チンピラに襲われて彼は死んでしまう。
エリカが覚醒したときには
もう葬式も終わっていたんだね。
退院した彼女は違法に銃を入手。
最初は自分の身を守るために
やむなく殺人に手を染めたエリカだったが、
次第にパニッシャーとして自ら制裁を加えていく。
つまり私的執行人だね」

----ニャるほど。
監督はニール・ジョーダンだよね。
「うん。手持ちカメラの映像が多く、
いわゆる落ち着きのある格調高い映画とはなっていない。
その分、親しみやすくはあるんだけどね。
それよりもこの映画、ぼくは観ていて
ある懐かしい記憶に襲われた。
それはチャールズ・ブロンソンの代表作の一つとなった
『DEATH WISH』シリーズ。
第一作の邦題は『狼よさらば』。
マイケル・ウィナー監督の問題作だね」

----その映画、どこが問題作だったの?
「『DEATH WISH』シリーズが描いていたのは、
ヴィジランティズム、自警主義。
法的裏付けを持たぬ市民が
自衛手段として銃を手に相手を攻撃していいのか?
この『ブレイブ ワン』でもそれがテーマとなっている。
そこを浮き彫りにするべく、
映画ではテレンス・ハワード扮するマーサ刑事を登場させる。
エリカのファンでもあるマーサは、
個人的に彼女に引かれながらも
刑事として犯人を追わなくてはならない。
で、最後にこのマーサ刑事がとった選択…。
実を言うと、これは会場では少し笑いが起こったね。
今日の試写では
ジョディ・フォスターの選択を
【許せる】か【許せない】かのアンケートを取っていたけど、
それも、このマーサ刑事の選択を、
【認める】か【認めない】ということの陰に隠れてしまった気がするな」


(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンには分からないニャ」悲しい

※う~ん。簡単に答えは出せない度
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猫ニュー

画像はアメリカ・オフィシャルより。