ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

アトリエにて

2015年01月09日 21時24分00秒 | お絵かき

何かを始めると、ついつい夢中になってしまうdoiron。
それは自分の長所でもあり短所でもあると思っている。

絵を描くときもそうだ。
夢中になると一日こもって筆を動かしている。
そんな時は息子の部屋を改造して作った
「書斎」と呼んでいる部屋も
「アトリエ」と化すわけだ。



ミセスに、
「たまに部屋の換気もしないといアカンよ」
といわれると、ひげをなでながら偉そうに
「アトリエと呼びたまえ」と言ったりしている。

普段仕事で使っているパソコンを
部屋の隅っこにやり、
机の上を大きく広げて、画材を用意して準備完了だ。

さあて、何を描こうかと、
思いついた時に携帯にためている写真やメモをチェックする。

先ずは熊野古道を歩いている時に見かけた
カワセミをイメージしながら、
ネット等の画像をチェック。

かなりイメージに近い画像があったので、
それをモチーフに描くことにした。

この鳥は羽根のきれいなブルーが難しい。
ペタッと塗ってしまえば
生き物の質感がなくなるので、
別の紙の上で色を確認しながら描いていった。

そうしてできたのがこれ。



自分の今の画力で表現できる精いっぱいじゃね。

カワセミはいつも、
水辺に突き出た木の上で
水面をじっと見つめながら、
エサとなる小魚を待っているのだろう。

そんなことを思いながら浮かんできた言葉も書き入れた。



次は、夏ころからずっと描きたい
と思っていたアオスジアゲハを描いた。

クスノキを食草としているこの蝶は神社に多い。
神社の裏の公園を散歩している途中、
ヤブカラシの上に止まって
羽を休めている姿を撮ってあったので、
ネット画像も参考にして描いてみた。



言葉は絵を眺めていたら
自然に素直に浮かんできたな。



そして次は街道歩きをしている時に見た地蔵である。

二体仲良く佇んでいる姿が印象的だった地蔵を、
撮った写真を参考に描いてみた。



石で造られた地蔵でも、
年月を経ると朽ちてくるものだ。
ただひたすらそこに佇み、
祈りを聞き届け、旅人を見守り続けている姿は
崩れてボロボロになっても浄らかそのものだ。



誰が供えたか、黄色の花と紫の菊の演出が憎い。
前に置かれた苔むした台石とともに、
自然の命に囲まれて、静かに佇んでいた。

他に画題はないかと台所をごそごそ探ると・・・、

干しシイタケが出てきた。

おお、これだこれだ。
風と太陽にさらされていい味をだすなんて
doironの絵にぴったりの画題じゃないか。
描いてみよう。

絵具の種類はあまり必要ない。
2、3色と後は濃淡で描く。
一番苦労したのは左端のシイタケ。
表面のひび割れ方は、
実際の映像に忠実に描いた。

これ。



言葉はもちろん、
画題を見つけた時の直感から書いた。



いい調子だぞ。
こうして出来上がっていくと
もっと描きたいという思いが膨らんでくる。

そう膨らんでくるといえばパン。
冷蔵庫の中に、買い置いてあった
メロンパンが一つあったので



それを描くことにしたが、
ひとつだけじゃ絵としては物足りないので、
全体に加えて半分に切ったものを
絵の中に添えてみた。



絵空事(えそらごと)という言葉も浮かんでくるけど、
最初に思った通りの言葉も添えた。



こうして、いろいろ画題を選びながら
数枚の作品をアトリエで描き、
来年のカレンダーと
しおり用にスキャナーで取り込んで作業終了。

最後に、
カワセミの絵とそこから生まれた言葉も気に入ったし、
じっと何かに打ち込んで夢を見つめ続けている
という光景が、
今のdoironの暮らしにぴったりだということで、
このアトリエを

「かわせみ」

と名付けることにしてこんなのを作成し、



部屋の扉に貼り付けた。



さあ、今年一年、
このアトリエ「かわせみ」でどんな作品が生まれるだろうか。


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