大台ケ原を水源にし、
紀伊水道に注ぐ一級河川を、
河川法では
「紀の川」
としています。
国土地理院の地図や
有吉佐和子の小説では
「紀ノ川」
と表記します。
ま、要するに和泉山脈の
南側を流れるあの大きな川ですね。
先日はその源流に向かって
遡行する山行だったのは、書いたとおりです。
結局そのコースで、
最後の水場といえば
パイプから水がちょろちょろと
流れ出しているところだったのも
書いたところです。
ま、小さな水の流れが
やがて大河となって海に注ぐことから、
雨だれ岩をもうがつの例えのように、
小さなものでも一心にやれば
大きなことができる、
みたいな結論を導きがちですが、
今日はそんな話ではなく、
山は大きいなという話です。
その明神平直下のパイプから流れ出る水は、
けっこうな水量でした。
500のペットも一瞬で満タンになるほど
豊富に湧き出てました。
でもねえ、そこから上部といえば、
標高差数十メートルなんですよ。
もうそこに空が見えているんです。
それなのに、
それくらいの位置にも
どんどん水が湧いてくるって
不思議な気がしますね。
山の貯水能力ってかなりのもんだと思いました。
なんでも、富士山のふもとに湧き出る水は
今から1000年も前に富士山に降った雨水が
湧き出ているんだとのことです。
それはそれで、
誰がどうして調べたのか不思議ですが・・・。
山ってそれくらい保水能力があるんですね。
調べたら、山の保水能力って
緑の多さと深い関係があるみたいで、
2010年に八ッ場ダムの議論が沸騰したときに
その辺の数量化が話題になったそうです。
結局、山の保水能力を
定量的に推計する方法は
まだ確立されていないようです。
相手は千変万化の自然です。
所詮人間が考えた数字で
表現するには、多様性のファクターが多すぎます。
地盤、地層の種類と分布
樹木の本数とそれぞれの生命力
地形、雨量、日射量、放射量
まだまだ解明しきれない気象の状況、
もっといえば枯葉の量とそこに巣食う
虫たちの分解能力
どれもが我々の人知を超えたもので
きっと、推計できるのは
神様だけでしょうね。
人が生きて自分の中に蓄積するもの
そしてそれを人生に
いかに上手に注ぎいれる方法など
それさえも自分でわからん人間に
山の保水能力を推計するなど
まったく”おごり”に他ならないんじゃないですかね。
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