大福山の山頂には、
10日ほど前からdoironが作った
山頂案内板が付いているはずです。
あの少し頑丈そうな紐で
結び付けたあの板。
427mの山頂の平地とは違う
過酷な環境の中でちゃんと
ついているでしょうか。
風に耐えているかなあ。
雨にも耐えているかなあ。
虫なんかにいじめられていないかなあ。
なんかそう考えたら、
いっそう身近な山のような
感じになってきます。
その山に、ジムの山登り愛好家の
人たちを連れて案内する
ことになりました。
以前、俎石山まで案内し、
大福山登山をあきらめて
帰った人々です。
このあたりに来たのは、
その俎石山に来た時が初めてでした。
登り口の様子なんかも
よくわからないので、
箱作の駅から歩いたから
距離が長くなってしまったので
みんなで大福山登山を
あきらめたのでした。
しかし、下山時に上部に駐車場があって
登りを短縮できることがわかりました。
ああここからなら、
大福山にも登っていくことは可能やな。
では次回はここから登っていこう
と話していたのでした。
で、先日一人でその場所から
大福山を目指して登ってゆきました。
なのでもう道は完璧に
わかっていますから、
安心して案内してゆくことができます。
では出かけましょう。
え~皆さんもう社会からは
退きはって自由に生きている
人たちですから、
平日に登ってゆきます。
メンバーは全部で5人。
車二台に分かれて、
その上部の駐車場に到着です。
そこには、ほかの車も
5台ほど泊まっていましたねえ。
気軽に行ける身近な山で、
登山者も集まってますねえ。
ではそこから歩き始めましょう。
最初は塗装した山の
散歩道を行きます。
駐車場から見える景色は
すっかり秋の景色ですねえ。
うろこ雲や少し色づき始めた
樹木が何となくうろつき感を
高めてくれますね。
散歩道をしばらく行くと
左に山へ入っていく道が
現れるので入っていきましょう。
10日ほど前に来たところですから
景色は変わっていません。
この山は、最初が肝心なんです。
最終的には尾根道を
歩いてゆくのですが、
そこへ上がるまでが難関なのです。
池の横を通り、
階段道を上がってゆきます。
ハアハア、ゼイゼイと
さっきまであーだこーだと
いっぱいしゃべっていた人たちが
無口になります。
そんな中で一人が「栗やあ」と
騒ぎ始めます。
道端にいっぱいいがぐりが
落ちています。
中に入っている奴はないかなあ
と探り始めるのですが、
まあどれも空っぽです。
ここで山案内人のdoironは
楽しませてあげなくてはと、
栗の木を探って、手でウシッと
押してやると二、三個落ちて来ました。
「わあ~入ってる」とか言いながら
少しだけ確保しておりましたよ。
「これで栗ご飯炊くねん」
などといってましたが、
お茶碗一杯に栗が一個入る程度です。
他のメンバーから
「それは貧相な栗ご飯やあ」
といわれてましたが、
「いやいやまだ、ここから上にも
栗の木あるから」と
指示してあげました。
階段を歩き、ようやく最上部の
尾根道に出てひと安心。
みんなも前回の遠回り登山に比べて
楽勝!とよろこんではりました。
尾根道を進んでいきます。
前回はセミが鳴いていたところも
今は、ジージーと虫が鳴いています。
みんなの話を聞いていると、
栗ご飯の炊き方とかを
議論していますねえ。
ああ、庶民的な登山でいいですねえ。
途中栗の木も何本かあったのですが、
どれももう拾われていますねえ。
こうなったら落ちている栗よりも、
生えている松茸を拾いたいな、
などといいつつ
笑っていたりもしています。
続く