ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

よごイチウォーキング4

2019年05月22日 21時27分54秒 | ウォーキング

満開の桜と静かな湖を眺めながら、
戦国時代の歴史ある地を
眺めつつ歩いていきます。



あ、何か石がありますよ。
あ、句集ですね。



「秋晴に湖に自噴を想ひみる」。

山口誓子が書いた句です。
この辺りをあるいたのですねえ。
そうかあ、女の人が・・・
て思ったら間違いですよ。
この人は男の人です。
明治中頃のこの辺の人は、
こんな名前を付けていたんですねえ。
ほかにも水原秋桜子なんかも
そんな感じですねえ。

芭蕉もそうですけど、
絵や写真でなく言葉で
景色を残すのなんてすごいねえ。
まあそれだけこの湖の情景が
人々の心をかき回したのでしょう。
ほんとにとても静かで
気持ちにしっとりと答えてくれる景色です。



さあ、あと残りわずかです。
この辺りも大岩岳とか
近づいて昔の合戦時の名所
なんかが続き、案内板が立っています。



尾野呂が浜は、この余呉湖での
合戦に火ぶたが切られました。
こんな静かなところでねえ。

やがて、車をとめた観光館に
たどり着きましたよ。
一周しましたね。
あまりアップダウンの無い
静かな道でしたねえ。

ここでもマラソン大会が
あるそうなんですが、
気持ちいいコースなんでしょうねえ。

大会は13キロもあるから、
ここを二周回ったりするんでしょうねえ。
もし、フルマラソンだったら
これを6.5周ですかあ。
これはちょっとしんどそうですねえ。

さあ、では歩きはこれで終わりです・・・
てなわけではないですね。
あの天女の柳をもう一度
探さないといけません。

観光館でお土産市とかしていた人に
尋ねてみました。

「あの~湖を一周してきたのですが、
天女の衣掛柳が見つからなかったんですが、
どこですかねえ」
と聞いてみました。

すると、一瞬曇った顔をして
「そうなんですよ。あの柳はすこし前の
台風で折れてしまったんですよ」
と残念そうに話します。
「国道をずっと行くと、
北野神社の石碑の横に
大きな木の株があるはずです。
あれがそうなんです。」とのこと。



「うひゃあ、そうですかあ。
それは残念ですねえ」

「そうなんですよ。以前も一度倒れたときは
北野神社の木を立てたんですがねえ。
今年はどうするかまだ決まってないんです」
とのこと。

「わかりました。いいようになればいいですね。
この辺の観光名所ですもんね」
と言って、doironはその切り株を
見に出かけてみました。

先ほどの小さな石の橋を渡り、
田んぼの中の道を進んでいきますと、
あああそこかあ。
先ほど北野神社の石票を
写真撮影したところの横に、
大きな切り株がありました。



ネットでみたら、
こんな大きな木だったのに
すっかり切り取られています。

観光館の人は
「案内板も今は取り払ってあるんです」
とのことなので、全然わからなかったです。

このまま伸びてゆくのを待つのかなあ。
でもそれじゃあ時間がかかりすぎるものねえ。
なにかゆかりの地に大きな
柳でもあれば持ってきたりするんでしょうねえ。

何もかも天女の思い出に
彩られたこの地域の、
シンボルの木やもんねえ。

うまく再生してくれたらと思います。

さあ、これでこの余呉湖の旅は終わりです。

一周並びに衣掛柳の再捜索も含めて、
約7キロを歩きました。



なかなかいい旅でしたよ。
滋賀県は琵琶湖もいいし、
何となく広々した感じで好きですねえ。
この時期ですから桜を眺めつつ、
西国三十三か所の竹生島に
来るのもいいですねえ。

琵琶湖テラスも今年中には
行きたいなあとか考えつつ、
高速道路を走って帰宅した
doironだったのでした。

ヨゴイチ歩きの旅、
これにて終了です。

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余呉湖はびわ湖の陰に隠れて
あまり注目されることの無い湖。
でも雰囲気はとても良かったですね。
ここで生まれた天女の子孫もいるという
周りの村の人々の強い気持ちが
この良湖を支えているなあという感じでした。
歩けば自然いっぱいのこんな湖にも
人の心はじんわりと溶け込んでいるのですねえ。