明石川を、嘉永橋、
JR神戸線、明石大橋とこえて
歩いていきます。
ああ、このつるはもしかして
マメダオシ?
だったらとっても希少ですねえ。
鳥は結構いますねえ。
川の向こうではテントを
立ててなにかイベントを
しているようです。
お盆やもんなあ。
そして最後の橋である
大観橋をこえたところで
河川敷を上がっていきます。
ここから住宅街の方へ入っていきます。
この辺りは、源氏物語の
ゆかりの地として知られます。
もう海がすぐそこなんですけど、
昔からこの地域は人のいる
所だったんですねえ。
無量光寺というお寺は、
光源氏が月見を楽しんだ寺
といわれています。お
寺の縁側で女性にもたれかかられながら、
月を見る。
ふむふむ、いいですねえ。
こうして光源氏がお寺に通ったり、
ウロウロと歩いた道は
「蔦の細道」という名で
今も保存されています。
それにしてもこの光源氏の物語は、
まあその当時週刊誌なんかがあったら、
取り上げられ方はすごいでしょうねえ。
それを文化とみるなら、
もうあんな風にぐちゃぐちゃに
政治家の男女関係をとりあげて、
ああじゃない、こうじゃない
といつまでも騒ぎ立てるのは
もうやめたらいいのにねえ。
と、そんなことを考えながら
歩き続けます。
狭い住宅街を抜けていきますと、
ちょっと広い公園に出ました。
その公園の片隅に、
さきほど明石川の対岸に
見たようなテントが
建っているではないですかあ。
ああ、この辺では今の時期に
なにかイベントごとが
あるのかなあと思い、
ジュースを買ったお店のおばさんに
聞いてみたら、ああそうかあって
感じでしたね。
この日は8月15日。
あちらこちらで
こんなテントを立てているのは、
お盆の精霊流しを
しているんだそうです。
実際に川に精霊を流すと
環境汚染になるので、
こうして一か所に精霊を集めて
流しごっこをしているんだそうです。
ああお盆ならでは光景だったんですねえ。
ここには町の風呂屋さんがありますよ。
名前は名月湯。
きっと光源氏の月見から
来ているんですかねえ。
この先のところで看板を見てたら、
明石焼きのお店があるようです。
そこがねえ、
「うひゃー、ここは元祖明石焼きかなあ」
というくらい、
もうたくさんの客で
いっぱいになっています。
おいしいかもしれませんが、
まだdoironは歩き続けないといけません。
駅近くの商店街
「うおんたな」
まで我慢しましょう。
広い道路沿いをしばらく
歩いていきますと、
今度は岩屋神社に到着します。
毎年海の日あたりに
おこなう「おしゃたか舟」という
海洋神事が有名なところです。
この岩屋はあの淡路島の
「岩屋」を表すんですね。
淡路の岩屋の神を
明石の6人衆がお迎えする
という神事です。
「ここにおっしゃったか
(おいでになったか)」
というところから、
この「おしゃたか神事」でにぎわい、
今は明石市の無形民俗文化財に
指定されているのです。
ああ、doironもこの地域の人間だったら、
絶対に6人衆になったことも
あるでしょうねえ。
いずれにしてもこの地域は
海に関するところですね。
しばらく歩くと漁港に出ていきます。
明石の漁港といえば、
まず最初に浮かぶのが「蛸」ですねえ。
ここで捕まえられたのが、
明石焼きにもなっていくのですねえ。
どっかその辺を
蛸が歩いていたりしませんかねえ。
その漁港の端っこにあったのが
「築港の灯台」(旧波門崎燈籠堂)です。
木で出来た灯台で、
1657年に明石藩主の
松平家によって作られたもの、
旧灯台としては近畿では
二番目に古いといわれています。
では一番目はというと、
きっと堺のあの灯台でしょうねえ。
さあそんな灯台を見ながら、
歩くコースも終盤になってきました。
港を進んでいきますと
舟のたまりがありました。
奥まで行くと
狭いところに船がびっちり
止められています。
むむ~一番奥の船を
出すときはどうするんやろうねえ。
続く